かぼちゃ 南瓜 Pumpkin

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  • かぼちゃ

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基礎データ DATA

カボチャの旬(出回り時期)

※これはカボチャの出回り量の割合をグラフ化したものです。農林水産省統計 年間卸売総量(2015年)を参考にしています

カボチャの概要

かぼちゃ(空中栽培:成長途中) かぼちゃ(収穫前) かぼちゃの畑

長期保存が可能で栄養価が高く、お腹も満たしてくれるかぼちゃ。おかずにもお菓子に利用できるかぼちゃは「万能野菜」といえるでしょう。

かぼちゃには「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」の3つ種類があり、一般的に流通しているのは西洋かぼちゃです。西洋かぼちゃはホクホクとして甘味が強いのが特徴です。

日本かぼちゃは食感がねっとりとしていて和食向きといわれています。1960年代頃までは食卓によく登場しましたが、その後は西洋かぼちゃが主流となっています。

ペポかぼちゃにはいろいろな色や形があり、「そうめんかぼちゃ(金糸うり)」や「ズッキーニ」もこの仲間です。このほかにもいくつか種類がありますが、多くは飼料用や観賞用として用いられています。

カボチャの歴史

かぼちゃの雄花 かぼちゃの雌花

「日本かぼちゃ」は16世紀中頃(1541~1550年)にカンボジアに寄港したポルトガル船によって豊後(大分県)にもたらされました。その際「カンボジア」がなまって「かぼちゃ」という名前になったといわれています。なお日本かぼちゃの原産地は中央アメリカから南アメリカ北部の熱帯地方とされています。

現在、主流となっている「西洋かぼちゃ」は、原産地が中央アメリカから南アメリカの高原地帯で、日本へは19世紀中頃にアメリカから伝わったといわれています。栽培が本格的に始まったのは明治時代になってからで、東北や北海道などで生産が増えていきました。

「ペポかぼちゃ」は北アメリカ南部が原産地で、西洋かぼちゃより少し遅れて日本に入ってきました。

カボチャの見分け方(選び方)

見分け方 ヘタの周りがへこんでいるものは完熟

皮がかたくて、形が左右対称のもの。またヘタがしっかり乾燥していて、ヘタの周りが少しへこんでいるものは完熟しています。 また、皮にオレンジ色の部分がある場合、薄いものよりも色が濃いほうが熟しています。

カットしてあるものは、果肉の色が濃く肉厚で、種とわたが詰まっていて、種がふっくらしているほうがよいでしょう。

カボチャの保存方法

バターナッツ えびす

丸ごとの場合は新聞紙に包んで風通しのよい涼しい場所で保存します。適温は10~15度くらいで、保存状態がよければ1~2か月の保存が可能です。

カットしたものは種やワタを取り、ラップに包んで冷蔵庫の野菜室へ。数日以内に食べきれない場合は、固ゆでして冷凍しておくとよいでしょう。また、ゆでたものを熱いうちにつぶしておけば、サラダやコロッケ、スープなどを作るときにすぐに活用できます。

なお、かぼちゃは収穫直後は甘味がなく、追熟させることででんぷんが糖に変わり甘味が増していきます。スーパーなどでは追熟が進んだ状態のものが売られていますが、直売所などではたまに追熟していないものが並んでいることがあります。その場合は2~4週間ほど涼しい場所に置いて追熟させるようにしましょう。ただし完熟したものをさらに置いておくと追熟が進んで甘さは増しますが、そのぶんホクホクとした食感は失われていきます。

カボチャの食べ方

煮物、揚げ物、スープ、サラダ、プリン、パイなど

かぼちゃを煮るときは、皮をある程度むいておくと味がしみやすく、火も通りやすくなります。皮を全部むいてしまうと煮崩れしやすいので、半分以上残すようにしておくいいでしょう。皮の周りの栄養分もたっぷり摂れます。

カボチャの栄養と効能

西洋かぼちゃ/ゆで:βカロテン当量(4000mcg)、カリウム(430mg)、ビタミンE(α-トコフェロール)(4.7mg)、食物繊維総量(4.1g)

日本かぼちゃ/ゆで:βカロテン当量(830mcg)、カリウム(480mg)、ビタミンE(α-トコフェロール)(2.2mg)、食物繊維総量(3.6g)

注目成分

ルテイン

期待される効能

風邪予防、貧血予防、がん予防、高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防、冷え症、眼精疲労

かぼちゃには免疫力を高め、がん予防や免疫力アップに効果があるとされるβカロテン、さらには血液の流れをよくし冷え症改善によいとされるビタミンEが多く含まれています。

また血圧を抑える効果のあるカリウムも多く、生活習慣病対策にもよいとされます。整腸作用のある食物繊維も多いので便秘予防にも期待できます。

カロテノイドの一種「ルテイン」も含まれていて、眼病予防や眼精疲労に効果があるとされています。

カボチャの種類

黒皮栗かぼちゃ

黒皮栗かぼちゃ

一般的に広く流通しているのがこの黒皮栗かぼちゃです。分類としては西洋かぼちゃで、果皮の色は緑〜濃緑。溝はあまり深くありません。果肉は粉質で、糖化するデンプンが多く、加熱すると甘味が増してホクホクとした食感になります。品種としては「えびす」や「みやこ」「味平」「くりゆたか」「メルヘン」などがあり、おもに7月〜8月に収穫されます。年明け頃にメキシコ産、春にはニュージーランドから輸入されたものも店頭に並びます。

赤皮栗かぼちゃ

赤皮栗かぼちゃ

西洋かぼちゃの仲間で果皮が濃いオレンジ〜朱色をしているのが特徴。品種では加賀野菜の「打木赤皮甘栗(うつぎあかがわあまぐり)」が有名です。打木赤皮甘栗は、甘味が強く、ややねっとりとした食感で、ヘタの部分がくぼまずに玉ねぎのような形をしています。このほかに「打木早生赤栗(うつぎわせあかぐり)」や「赤ずきん」などの品種があります。

青皮栗かぼちゃ

青皮栗かぼちゃ

果皮の色が白みのある緑色の西洋かぼちゃ。扁平な形で溝は浅く、中の果肉はきれいなだいだい色をしていて、ホクホクとした甘味が楽しめます。「東京かぼちゃ」とも呼ばれる「芳香青皮栗(ほうこうあおかわくり)」や「近成芳香(ちかなりほうこう)G」などの品種があります。

白皮栗かぼちゃ

白皮栗かぼちゃ

果皮が白い西洋かぼちゃで、果肉はだいだい色です。「雪化粧」や「伯爵」「夢味」などの品種があり、糖度が高く粉質で加熱するとホクホクとした口当たりになります。また貯蔵性に優れているのも特徴。雪化粧は新潟などの涼しい地域で6〜9月頃に収穫されています。

黒皮かぼちゃ

黒皮かぼちゃ

皮の色が緑〜黒色の日本かぼちゃで、溝が深くゴツゴツしています。「黒皮かぼちゃ」ともいい、代表的なものに宮崎県で栽培されている「日向かぼちゃ(ひゅうがかぼちゃ)」があります。果肉は粘質でやさしい甘味があり、煮崩れしにくいのが特徴。品種には「宮崎早生1号」や「宮崎早生2号」などがあります。

黒皮小玉かぼちゃ

黒皮小玉かぼちゃ

手のひらにのるほどの小さなかぼちゃ。果皮の色は緑〜濃緑で、品種としては「坊ちゃん」や「小菊」などがあります。坊ちゃんはホクホクとした甘味があり、食べきりサイズで使いやすいことから需要があります。小菊はおもに石川県や福井県などで栽培されていて、上品な甘味があり日本料理に適しています。

菊座かぼちゃ

菊座かぼちゃ

日本かぼちゃの一種で、扁平で溝が深く、真上から見ると菊の花びらのように見えるためこのように呼ばれています。西洋かぼちゃに比べると水分が多めで、煮物にするとしっとりした食感に仕上がります。皮の白い「白皮砂糖」という品種もあります。

ちりめんかぼちゃ

ちりめんかぼちゃ

果皮の表面が縮緬(ちりめん)のようにゴツゴツしているユニークな外観の日本かぼちゃ。おもに愛知県で生産されていて「砂子かぼちゃ」ともいわれています。果皮はかたく、果肉はねっとりとしていてやさしい甘味があります。

鹿ヶ谷かぼちゃ

鹿ヶ谷かぼちゃ

鹿ヶ谷(ししがたに)かぼちゃは京都特産の日本かぼちゃ。ひょうたんのような形で表面は縮緬(ちりめん)状にコブがある独特の形状をしています。サイズが2〜4kgになる大型で、7〜8月頃に収穫されます。光沢のある果肉は水分が多くあっさりとした味わい。煮物や肉詰めなどに向いています。

プッチィーニ

プッチィーニ

鮮やかな黄橙色の皮にオレンジ色のシマが入った手のひらサイズのミニかぼちゃ。丸ごと電子レンジで3〜5分加熱するだけでホクホクとした食感が味わえます。外観が美しいので、中身をくりぬいて、グラタンや肉詰めの器としても活用できます。

コリンキー

コリンキー

皮が黄色〜薄オレンジ色で皮ごと生で食べられるかぼちゃです。シャキシャキとした歯ごたえで、スライスしてサラダや浅漬けなどにして食べるのが一般的。未熟な状態で出荷されているため、煮物にするとやや淡泊な味わいになります。重さは500g〜1kg程度とやや軽めです。

バターナッツ

バターナッツ

果皮はツヤのあるベージュ色でひょうたんのような形をした品種です。重さは800〜900gくらいと比較的軽く、種とわたは下部のふくらんだ部分に入っています。粘質で甘味があり、スープやソテー、プリンなどにするのがおすすめ。細長いかぼちゃの仲間に「鶴首かぼちゃ」というものもあり、こちらは皮の色がベージュ〜緑で表面がザラザラしています。

金糸うり(そうめんかぼちゃ)

金糸うり(そうめんかぼちゃ)

皮が淡い黄色で、見た目は瓜に似ていますがかぼちゃの仲間。輪切りにしてゆでると果肉が糸のように細くほぐれ、そうめんのように見えることから「そうめんかぼちゃ」とも呼ばれます。味はあっさりしていて、水気を切って麺つゆや三杯酢などで食べたり、サラダや炒め物などに利用します。

ペポかぼちゃ

ペポかぼちゃ

おもに観賞用に利用される小さなかぼちゃです。丸形や扁平、ひょうたん、細長などの形があり、色も緑や黄色、オレンジ、白などさまざま。ハロウィンの時期になると店頭でよく見かけます。ちなみに概要でも述べているように「金糸うり(そうめんかぼちゃ)」や「ズッキーニ」もペポかぼちゃの仲間です。

おばけかぼちゃ

おばけかぼちゃ

ハロウィンのランタンとして使われるジャンボかぼちゃ。「アトランティックジャイアント」というオレンジ色の品種が有名で、うまく育つと100kg以上になり、大きいものだと400kgを超えるものもあります。一般的なかぼちゃに比べると味や食感は落ちるため、おもに観賞用や飼料用として用いられています。

各地の年間収穫量 かぼちゃ

円グラフと下表の割合(%)が違うときは?

上の円グラフの割合(%)と下の表の割合(%)の数値が違うことがありますが、その場合は下表のほうが正しい数値です。

下の表は出典である農林水産省のデータに記されている「全国の合計値」から割合を計算したものです。

上の円グラフも農林水産省のデータですが、こちらは全国ではなく主要生産地のみのデータなので、値が公表されていない都道府県は含まれていません。

出典:農林水産省統計

2013年のかぼちゃの出荷量のうち最も多いのは北海道で、約9万8,000トンを出荷しています。2位は約9,300トンを出荷している鹿児島県、3位は約6,720トンを出荷している茨城県です。

栽培面積・収穫量の推移

出典:農林水産省統計

2013年のかぼちゃの栽培面積は約1万6,600ヘクタール。収穫量は約21万1,800トンで、出荷量は約16万8,000トンです。

カボチャの輸入先と輸入量

出典:財務省統計

カボチャは6か国から輸入されています。輸入先トップはニュージーランドで輸入量は約5万2,994トン、全体の50%以上を占めています。2位はメキシコの約4万1,808トンで全体の40%以上を占めています。3位はニューカレドニア(仏)の約1,911トン。4位は約1,265トンの韓国と続きます。

年別輸出入量

出典:財務省統計

カボチャは海外から輸入されています。2014年の輸入量は約9万8,762トンで輸入額は約89億9,399万円です。輸入量は前年と比べると6,550トン(約6%)減少しています。

主要生産国(上位5か国)

出典:FAOSTAT(2013年)

かぼちゃ類生産の上位5か国は、中国、インド、ロシア、イラン、アメリカです。1位の中国の生産量は年間約710万トンで全体の約29%を占めています。2位のインドは年間約490万トンで全体の約20%、3位のロシアは年間約112万8,205トンで全体の約5%です。

野菜写真

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