えだまめ 枝豆 Green soybean

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  • 枝豆

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  • 湯あがり娘(成長途中)

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基礎データ DATA

エダマメの旬(出回り時期)

※これはエダマメの出回り量の割合をグラフ化したものです。農林水産省統計 青果物卸売市場調査 品目別:主要卸売市場計(2023年)を参考にしています

エダマメの概要

大豆の未熟な状態が枝豆 だだちゃ豆(早生甘露)

夏の風物詩として人気の枝豆は、塩ゆでするだけでおいしいおつまみになるのが魅力。大人はもちろん、子どもも大好きな野菜の1つといえるでしょう。

枝豆は未成熟な状態では「枝豆」ですが、完熟すると「大豆」になります。つまり大豆が未熟な緑色の状態のときに収穫したものが枝豆というわけです。ちなみに一般的な枝豆のほかに、茶豆や黒豆の枝豆もあります。

エダマメの歴史

枝豆(収穫前) 枝豆の畑

大豆は、東アジアに自生している豆が原種といわれ、それが中国東北部で分化して誕生したと考えられています。中国では4000年前から栽培されていたといわれ、日本へは縄文時代または弥生時代に伝来したとされます。

記録としては、藤原宮跡で発見された木簡(699年)に「大豆五斗」の文字が記されているほか、「古事記」や「日本書紀」にも大豆に関する記述があります。また平安時代には「醤(ひしお)」に加工したものも貢納されていました。

大豆を枝豆として利用するようになったのがいつ頃なのかははっきりしていませんが、平安時代の書物「延喜式(えんぎしき)」に「生大豆」の記載があります。ただ、これが枝豆かどうかは明らかではありません。なお枝豆という呼び名は、枝ごと出荷されることが由来だそうです。

エダマメの選び方(見分け方)

選び方 枝付きのほうが鮮度を保てる

さやがきれいな緑色でうぶ毛におおわれていて、枝にたくさんさやがついているものを選びましょう。さやが枝から切り離されて売られていることもありますが、枝付きのほうが鮮度の低下を防げます。また枝の節も要チェックです。節と節との間隔が狭いほうが良品とされます。

さやが黄色っぽくなっていたり、枯れているものは避けましょう。また、さやはふっくらとしているほうがよいですが、実が大きくなりすぎると香りが薄いことがあり、食味が落ちていることもあります。

エダマメの保存方法

黒埼茶豆

枝豆は収穫後どんどん糖分が減り味が落ちていくので、生のまま保存するのはおすすめできません。購入した日に食べられないなら、かたゆでして水気をよく切り、保存用袋などに入れて冷凍しておくとよいでしょう。冷凍したものはお湯にくぐらせたり、電子レンジなどで解凍して食べます。ゆでたものを冷蔵する場合は翌日までに食べきりましょう。

エダマメの食べ方

黒愛菜

塩ゆで、かき揚げ、炒め物、ずんだなど

えだまめは鮮度の低下が速いので、購入したらすぐにゆでるようにしましょう。キッチンばさみなどでさやを切り落として水でよく洗い、塩をかけてこすります。こうすると、うぶ毛が取れてきれいにゆで上がります。

たっぷりのお湯に塩を少し加え、かたさを確認しながら4~8分程度ゆでてザルにあげます。その際、余熱も考慮して、ゆですぎにならないように注意しましょう。ゆでたものは塩をふるだけでおいしいおつまみになります。なお、ゆでる前にさやの両端をほんの少し切っておくと、塩味が豆に染み込みます。

エダマメの栄養と効能

ゆで:カリウム(490mg)、葉酸(260mcg)、食物繊維総量(4.6g)

注目成分

メチオニン、大豆イソフラボン

期待される効能

高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防、便秘予防、貧血予防

枝豆には血圧の上昇を抑える作用があるといわれるカリウムや、造血作用のある葉酸が豊富に含まれています。また整腸作用のある不溶性食物繊維も豊富で便秘予防に効果が期待できます。

アミノ酸の一種「メチオニン」はアルコールの分解を助け、肝臓や胃を守る働きがあるため、二日酔い対策によいといわれています。また大豆イソフラボンは更年期障害を和らげたり、骨粗鬆症の予防に効果があるとされます。骨を丈夫にするカルシウムやエネルギーの代謝をサポートするビタミンB1なども適度に含んでいます。

エダマメの種類(品種)

枝豆

枝豆

一般的に流通している枝豆。さやも豆も緑色で1つのさやに1〜3個ほどの豆が入っています。香りがよくて甘味があり、塩ゆでするだけで食べられる手軽さから、おやつやビールのおつまみとして人気です。店頭ではあまり品種名が表記されていませんが、「サッポロミドリ」「湯あがり娘」「玉すだれ」などの多くの品種があります。旬は7月〜9月頃。

茶豆

茶豆

香りがよく甘味が強いのが特徴で、山形県鶴岡市の特産「だだちゃ豆」や、新潟県の「黒埼茶豆」「越後ハニー」などがあります。見た目は一般的な枝豆とあまり変わりませんが、品種によっては豆の薄皮やうぶ毛が少し茶色がかっています。

黒豆

黒豆

お正月料理として欠かせない黒豆を若採りしたもの。枝豆としての外観は普通のものと変わりませんが、さやや豆の薄皮がほんのり黒みを帯びています。甘味が強くて芳香があり風味は豊か。「丹波黒」や「夏の装い」「紫ずきん」などがあります。

各地の年間収穫量 枝豆

円グラフと下表の割合(%)が違うときは?

上の円グラフの割合(%)と下の表の割合(%)の数値が違うことがありますが、その場合は下表のほうが正しい数値です。

下の表は出典である農林水産省のデータに記されている「全国の合計値」から割合を計算したものです。

上の円グラフも農林水産省のデータですが、こちらは全国ではなく主要生産地のみのデータなので、値が公表されていない都道府県は含まれていません。

出典:農林水産省統計

2022年の枝豆の収穫量のうち最も多いのは北海道で、約8,820トンの収穫量があります。2位は約7,140トンの収穫量がある群馬県、3位は約5,800トンの収穫量がある千葉県です。

栽培面積・収穫量の推移

出典:農林水産省統計

2022年の枝豆の栽培面積は約1万2,700ヘクタール。収穫量は約6万5,200トンで、出荷量は約5万2,200トンです。

エダマメの輸入先と輸入量

出典:財務省統計

エダマメは台湾、バングラデシュ、カナダの3か国から輸入されています。台湾からの輸入量は約182トンで、エダマメ輸入量のほとんどを占めています。バングラデシュからの輸入量は約3トンで、全体の約2%程度です。カナダからの輸入量は約1.8トンです。

年別輸出入量

出典:財務省統計

エダマメは海外から輸入されています。2022年の輸入量は約187トンで輸入額は約6,462万円です。輸入量は前年と比べると88.3トン(約32%)減少しています。

野菜写真

エダマメの写真

野菜写真

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