ニシユタカ じゃがいも ジャガイモ 馬鈴薯
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基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:「デジマ」×「長系65号」
- 命名登録年:1978年(昭和53年)
- 肉質:やや粘質 煮くずれ:少
- 花の色:白色
ニシユタカの特徴
「ニシユタカ」は、長崎県総合農林試験場愛野馬鈴薯支場において育成された品種です。親品種は暖かい地域での栽培に適した「デジマ」と、大きめで収量が多い「長系65号」で、1978年(昭和53年)に命名登録されました。
このニシユタカという名前は、西南地方でよく育ち、多収性であることから付けられたそうです。実際に長崎県や福岡県、鹿児島県など西日本がおもな産地となっています。
ニシユタカは春と秋に新じゃがとして出回ることが多く、いもの成長が早くて収穫量も多いのが特徴です。皮の色は淡い黄色で、果肉も淡い黄色。肉質は粘質気味で、煮くずれしにくく、肉じゃがやカレーなど煮物に適しています。ただ、火の通りが遅いため、調理に少し時間がかかる場合があります。
花の色は白色で、いもの形は球形からやや平べったい扁球形。粒ぞろいがよく、表面がなめらかで、目が浅くて皮がむきやすい品種です。そもそも新じゃがとして出回っているものは皮がとても薄いので、むかずにそのまま食べられます。
ニシユタカの選び方(見分け方)
表面がなめらかで、ふっくらとしたものが良品です。手に持ったときにしっかりと重みを感じるかどうかもチェックしましょう。新じゃがのニシユタカは皮がなるべく薄く、ざらつきのないものがおすすめです。
芽が出ているものやシワになっているものは避けます。また、表面が緑色になった部分は有毒物質を含んでいるので要注意です。
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ニシユタカの保存方法
じゃがいもは乾燥と高温、光を嫌います。紙袋や新聞紙などで包んで、風通しのよい冷暗所に置いておきましょう。長時間光に当たると有毒物質のソラニンが生じて、表面が緑色になるので気をつけてください。
高温多湿の時期は、さらにポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存するとよいでしょう。
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ニシユタカの食べ方
ニシユタカは火の通りが遅いですが、煮くずれしにくいのでカレーやシチュー、肉じゃが、ポトフなどの煮込み料理に向いています。新じゃがとして出回ることが多いので、皮ごと煮込んでもよいでしょう。また、千切りにして炒めたり、粉ふきいもやサラダに使ってもおいしく食べられます。
ニシユタカの旬(出回り時期)
ニシユタカは春と秋に新じゃがとして出荷されることが多いです。