メークイン じゃがいも ジャガイモ 馬鈴薯
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基礎データ DATA
- 生い立ち:大正時代に導入
- 肉質:やや粘質
- 煮くずれ:少ない
- 花の色:紫色に白い絞り模様
メークインの特徴

「メークイン」は「男爵薯(だんしゃくいも)」と並び、長年日本で親しまれているじゃがいもです。いもの形は長卵形で目が浅く、肉色は淡い黄色をしていて、でんぷんの含有量が少なめ。皮をむきやすく、粘質のため煮くずれしにくいのが特徴です。
もともとイギリスで栽培されていた品種で、大正時代初期にアメリカを経由して日本に伝わったといわれます。一般的に広まったのは昭和30年代以降。当時はおもに関西地域で食べられていて、次第に全国に普及しました。
「メイクイン」「メークイーン」などとも表記されますが、正式な品種名はメークインとなっています。このメークインという名前は、イギリスの春の祭り「メーデー」で選ばれる女王(クイーン)に由来するとのことです。
メークインは中生種で、収穫時期は男爵薯よりやや遅め。大きさにばらつきが出やすいものの品質は安定していて、主産地の北海道をはじめ、全国の広い地域で栽培されています。長期貯蔵により周年出回っていますが、収穫量が多いのは秋です。なお、花は紫色でやや大きく、白いしぼり模様が入っています。
メークインの選び方(見分け方)

ほどよいサイズの長卵形で、表面に傷がなく肌がなめらかなものがおすすめです。皮にシワが見られるものや、芽が出ているものは避けましょう。また、皮に緑色になった部分があるものは、毒性物質のソラニンが発生していることがあるので注意してください。
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メークインの保存方法
メークインなどのじゃがいもは新聞紙や紙袋に包んで光を遮断し、風通しのよい冷暗所で保存します。梅雨時や夏場は、さらにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいでしょう。
なお、じゃがいもを冷凍する場合は、ゆでてからマッシュ状にするのがよいとされますが、メークインはマッシュには不向きな品種なので、冷凍せずに早めに使い切りましょう。
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メークインの食べ方

メークインは煮くずれしにくいので、カレーやシチュー、肉じゃがやスープなどの煮物に利用されることが多いです。コロッケやサラダ、ポテトフライなどにも使えますが、ホクホク感はあまりありません。
メークインの旬(出回り時期)
メークインは周年出回っています。出回っている量にもあまり変化がなく、旬はあまり感じない野菜といえるでしょう。
参考:東京都中央卸売市場
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