土垂(どだれ) 里芋 さといも サトイモ
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基礎データ DATA
- 里芋の代表的な品種
土垂(どだれ)の特徴
店頭に並ぶ里芋の中でもっとも一般的な品種が「土垂(どだれ)」です。全国各地で栽培が行われていますが、特に生産量が多いのは関東地方。保存性がよいことから周年を通して出荷されています。
土垂れは基本的に楕円形またはお尻がふっくらとした形をしています。肉質はやわらかく、ねっとりとしていて煮崩れしにくいのが特徴。里芋のぬめり成分は、胃の粘膜を保護したり免疫力を高めたりするといわれます。
生産面では子芋と孫芋を収穫でき、1株からの収量が多いのが魅力です。この点も普及率が高い理由の1つといえるでしょう。ちなみに土垂というちょっと変わった名前は、大きな葉が垂れ下がることからつけられたそうです。
土垂を選抜して開発された新品種も生まれています。千葉県で育成された「ちば丸」は形がそろいやすく、土垂れに比べてぬめり成分が少ないのが特徴。皮がむきやすくて扱いやすいのがポイントです。
土垂(どだれ)の選び方(見分け方)
ふっくらと丸みがあり、皮に適度な湿り気のあるものを選びます。表面に傷や変色、ひび割れなどがあるものや、お尻の部分がフカフカしてやわらかかいものは避けましょう。
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土垂(どだれ)の保存方法
少し湿らせた新聞紙で包んで冷暗所で保存します。新聞紙で包んだものを、さらに段ボール箱に入れておいてもよいでしょう。泥つきのものは、そのままのほうが保存性は高まります。泥を洗い落としたものは数日で使い切りましょう。
なお、夏場は日持ちしないので早めに消費するようにします。気温が高い時期は泥を洗ってよく乾かしてから新聞紙で包み、冷蔵庫の野菜室で保存してもよいでしょう。
長期保存したい場合は、皮をむいてかためにゆでてから冷凍保存します。
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土垂(どだれ)の食べ方
土垂の調理法は、煮物や煮っ転がし、豚汁、芋煮などが定番です。煮物にするときは、火を止めてから少し時間をおいて冷ますことで、より味が染み込みます。また、にんじんやれんこん、鶏肉などと一緒に煮込むと、ほかの食材のうま味も加わってより深い味わいに仕上がります。
やわらかく煮た里芋をマッシュして、コロッケやサラダ、グラタンなどにアレンジしてもよいでしょう。
土垂(どだれ)の旬(出回り時期)
土垂れは周年を通して流通していますが、特に出荷量が多いのは10月から12月頃です。