五郎島金時 さつまいも サツマイモ 甘藷
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基礎データ DATA
- 生い立ち:「高系14号」の選抜系統
五郎島金時の特徴

「五郎島金時」は、石川県金沢市の五郎島地区周辺で栽培されているさつまいもです。「鳴門金時」や「坂出金時」などと同じ「高系14号)」の系統になります。
果皮は濃い紫色で重さ100~300gくらいの紡錘形。粉質でホクホク感があり、甘味は強めです。生産量は少ないですが、加賀の伝統野菜に認定されていて、食味のよいさつまいともして知られています。
五郎島地区でさつまいも栽培が行われるようになったのは元禄時代といわれます。かつては別の品種を栽培していましたが、1959年頃には「高系14号」に統一。さらに1978年頃には高系14号の派生品種「ことぶき」が栽培の中心になり、1984年に「五郎島金時」と名付けられました。なお五郎島金時というブランド名は商標登録されており、指定農家が栽培したものだけがこの名前で出荷できます。
収穫期は秋ですが、貯蔵することで糖度が高くなるので、冬になってからのほうがより甘味を堪能できるでしょう。
五郎島金時の選び方(見分け方)

全体が濃い紫色で、ほどよい太さのものがおすすめです。傷やシワがあるものは避けましょう。もともと糖度の高い品種ですが、皮の表面に蜜が浮いているものはより甘味が強いといわれます。
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五郎島金時の保存方法
低温と乾燥が苦手なので冷蔵保存は避け、13~16度くらいの冷暗所で保存します。新聞紙に包んで段ボール箱に入れておくとよいでしょう。
また、加熱すれば冷凍保存も可能です。加熱後にペースト状にしたりカットしたものをラップで包んで保存袋に入れておくと、お菓子作りなどに利用できます。
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五郎島金時の食べ方

五郎島金時の甘くてホクホクとした味わいを堪能するには、シンプルに焼き芋やふかし芋で食べるのがおすすめ。また天ぷらや大学芋、芋けんぴなどの揚げ物にしたり、素材の味を生かしたスイーツにしてもよいでしょう。
五郎島金時の旬(出回り時期)
五郎島金時は、秋に収穫したものが5月頃まで出荷されます。