日野菜 かぶ カブ 蕪
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基礎データ DATA
- 滋賀県の伝統野菜の1つ
日野菜の特徴
「日野菜」はかぶの仲間で、滋賀県の伝統野菜の1つです。その歴史は古く、室町時代に現在の滋賀県蒲生郡日野町鎌掛地域で発見され、栽培が始まったといわれています。現在もこの地域は日野菜の主産地として有名で、塩漬けすることでピンク色に染まる「桜漬け」は特産品として受け継がれています。
日野菜の根の部分は長さが20~25cm程度で、直径は太いところで約3cmほど。細長い大根のような形をしていて、赤紫と白のコントラストが特徴です。果肉はかためで漬物に合う辛味と苦味があり特徴的な味わいです。
ちなみに根が紅白の2色になるのは、生育が進んで根の上部が土の上にせり上がってくると、その部分が赤紫色に染まるためです。その色合いから「緋の菜」「あかな」「えびな」などの別名もあります。
日野菜は10月~翌年1月ぐらいまで収穫されますが、降霜など寒さにあたるに従って葉も赤く染まっていき、独特の風味も増していきます。
日野菜の選び方(見分け方)
根がつやつやとしていて、葉に張りがあり、みずみずしさの感じるものがおすすめです。また、日野菜は紅白の色合いが特徴なので、根の上部がより鮮やかな赤紫色をしたのものがよいでしょう。
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日野菜の保存方法
かぶは葉付きのままだと、保存中に葉に水分を吸収されてしまいます。日野菜も同様で、購入したら早めに葉と根を切っておくのがポイントです。根の部分は乾燥を予防するため、新聞紙で包んでからポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室へ。
葉はすぐにしんなりとしてくるので、できるだけ早く調理しましょう。葉を冷凍保存する場合はかためにゆでてからラップに包んで冷凍庫へ。細く切って小分けしておくと、あとで手軽に使えます。
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日野菜の食べ方
日野菜はピリっとした辛味があり、赤紫の部分には独特のほろ苦さもあります。その風味を味わうには浅漬けやぬか漬け、甘酢漬けなどがおすすめです。葉もさわやかな苦味があるので一緒に漬け物に使用するとよいでしょう。
また、紅白の色を生かしてサラダやちらし寿司の彩りに活用できるほか、お祝いの席の料理にも最適です。てんぷらや温野菜など加熱してもおいしく食べられます。
日野菜の旬(出回り時期)
日野菜は10月から1月頃がシーズンです。