レタス 萵苣 Lettuce

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基礎データ DATA

レタスの旬(出回り時期)

※これはレタスの出回り量の割合をグラフ化したものです。農林水産省統計 青果物卸売市場調査 品目別:主要卸売市場計(2022年)を参考にしています

レタスの概要

レタス(成長途中) 茎レタス

歯切れがよく、みずみずしいレタスはサラダの中心的な存在です。レタスには一般的な「玉レタス」から、結球しないサニーレタスやロメインレタス、サラダ菜まで種類もさまざま。数種類のレタスを使うと見栄えもよく、食感もアップするのでぜひいろいろ食べ比べてみてください。

レタスはヘタの切り口から白い乳液が出ますが、じつはレタスの学名である「Lactuca sativa」のlacは「乳」という意味です。またレタスの和名は「ちしゃ」といいますが、ちしゃは「乳草(ちさ)」から来ているといわれています。つまり、乳液が名前の由来になっているわけです。ちなみに、この白い液体は苦みを持つ「サポニン様物質」です。

レタスの歴史

サニーレタス(成長途中)

地中海沿岸から西アジアを原産地とするレタスは、もともとは丸く結球しておらず、ロメインレタスのような「葉レタス」でした。紀元前の古代エジプトではすでに栽培されていて、壁面にも描かれているそうです。また、古代ペルシャや古代ローマ、古代ギリシャでも栽培が行われていたと考えられています。また中国でも古くから栽培が行われていたようですが、詳細はよく分かりません。

日本では長屋王邸跡で発掘された木簡に「知佐五束/大根四束……和銅五年十一月八日国足」(知佐:ちさ)という記述が見られることから、奈良時代には中国から伝わっていたと考えられます(和銅五年は712年)。また造仏所作物帳(734年)には「苣(萵苣:ちさ)」の名が記されています。

現在のような丸いレタスは、江戸時代末期に欧米から渡来したといわれています。しかし、本格的な栽培が始まったのは明治時代以降のことで、現在のようにサラダの主役として定着したのは第二次世界大戦以降です。

レタスの選び方(見分け方)

選び方

丸みがあり、葉の巻きがやわらかくふんわりとしていて、大きさに比べて軽いものが甘い傾向にあります。全体的にみずみずしく、芯の大きさは10円玉くらいで切り口が変色していないものを選びましょう。芯が大きすぎるものは味が落ちている可能性があり、褐色に変色していると鮮度が落ちている可能性があります。また、葉がぎっしり詰まって重いものは、葉がかたく苦みがあることがあります。

結球しない葉レタスは葉先まで色がきれいで張りがあり、みずみずしいものが良品です。

レタスの保存方法

湿らせたキッチンペーパーなどに包んでポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。その際、芯の部分のみに湿らせたキッチンペーパーをあてておくと少し長持ちします。

また食べ方のところでも述べていますが、レタスは刃物でカットすると切り口が変色するので、使うときは外側の葉からはがして使いましょう。半分にカットした場合は、しっかりとラップで包んで冷蔵庫の野菜室へ。

いずれにしてもレタスはあまり日持ちしないので、2~3日以内に食べきりましょう。

レタスの食べ方

サラダ、炒め物、スープなど

食べる直前に冷水につけるとパリッとした食感になります。カットする際は、刃物を使わずなるべく手でちぎるようにしましょう。刃物でカットすると切り口が赤く変色することがあり、手でちぎったほうがドレッシングが絡みやすくなります。

レタスは油との相性もいいので炒めてもおいしく食べられます。

レタスの栄養と効能

玉レタス/生:カリウム(200mg)、葉酸(73mcg)

サニーレタス/生:カリウム(410mg)、ビタミンK(160mg)、葉酸(120mg)、βカロテン当量(2000mcg)、カルシウム(66mg)、鉄(1.8mg)

期待される効能

貧血予防、がん予防、高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防

ナトリウムを排出させる働きのあるカリウムにより高血圧予防に効果が期待できます。また造血作用のある葉酸も多く含んでいます。

サニーレタスには貧血予防に効果がある鉄や、骨の形成に作用するビタミンK、カルシウムなども多く含みます。抗酸化作用のあるβカロテンも多いので、がん予防や免疫力アップに効果が期待できます。

レタスの種類(品種)

レタス(玉レタス)

レタス(玉レタス)

丸く結球した一般的なレタス。水分が多くパリパリとした食感で、生のままサラダにするのが一般的な食べ方です。またスープに入れたり、油で炒めたりして加熱すると生とは違った食感に。品種名は表記されませんが「ステディ」や「ツララ」「グランディ」などがあります。

サニーレタス

サニーレタス

結球しないリーフレタスの一種で、葉が縮れていて葉先が濃い赤紫色をしているのが特徴です。やわらかくて苦みが少なく、生のままサラダにしたり、洋風巻き寿司やサンドイッチなどにも利用されます。品種としては「レッドファイヤー」や「レッドファルダー」などがありますが、店頭で明記されることはありません。

サラダ菜

サラダ菜

サラダ菜はゆるやかな結球性のレタスで上部がふんわりとしています。葉は光沢のある濃い緑色をしていて、やや厚めでやわらかく、ソフトな歯ごたえ。ほんのり甘味があってクセがないので扱いやすく、ほかのレタスとまぜてサラダにしたり、巻き寿司などにも使えます。

ロメインレタス

ロメインレタス

「コスレタス」ともいい、葉が厚めでパリッとした食感があります。わずかに苦みがありますがシーザーサラダによく使われていて、チーズやドレッシングとからめると美味。ロメインレタスは葉が縦に立って半結球しているため、和名では「立ちちしゃ」と呼びます。

グリーンカール

グリーンカール

別名「グリーンリーフ」とも呼ばれ、全体が緑色で形は「サニーレタス」に似ています。結球しないリーフレタスで葉先がカールしているのが特徴。クセがないので生のままサラダや巻き寿司に使ったり、スープや炒め物など加熱してもおいしいです。

フリルレタス

フリルレタス

リーフレタスの仲間で葉先がフリルのように細かく波打っているのが特徴。葉は厚めで歯ざわりがよく、味は普通の玉レタスに似ています。ひと口サイズにカットしてサラダに入れると食感も見た目もよくなります。

ブーケレタス

ブーケレタス

葉がふんわりとしていて見た目がブーケのようなレタス。非結球レタスを改良したもので2006年(平成18年)に登場しました。明るい緑色の葉はやわらかく、葉先にはゆるやかな切れ込みがあります。水耕栽培で作られていて、店頭では専用の透明ケースに入った状態で並んでいます。

サンチュ

サンチュ

「包み菜(包菜)」ともいい、焼き肉を巻いて食べる葉として有名。収穫時にほかのレタスのように株ごとではなく、外側から葉を1枚ずつ摘んで(掻きとって)いくため、和名では「掻きちしゃ」とも呼ばれています。ほんのり苦みがあり、葉肉が厚いのでシャキッとした歯ごたえがあります。

茎レタス

茎レタス

長い茎と上部についた若い葉を食べるレタス。長さは30cm前後で、茎の直径は3~5cmほどと太く、茎の先に濃い緑色の葉がついています。生のままでも食べられますが、きんぴらや漬け物にしても美味。「チシャトウ」や「セルタス」「ステムレタス」「アスパラガスレタス」などとも呼ばれます。なお「山くらげ」は、この茎レタスの茎を縦に細く裂いて乾燥させたもので、コリコリとした独特の食感があります。

エンダイブ

エンダイブ

エンダイブは見た目が葉レタスのようですが「チコリ」の仲間です。和名を「キクヂシャ」といい、ほろ苦さがあるため別名「ニガヂシャ」ともいわれます。葉先が細かく縮れていて、レタスよりもかたくてシャキシャキとした歯ごたえ。生食でサラダにするほか、炒め物やスープなどにも利用できます。なお、外葉よりも日に当たっていない内側のほうが苦味が少ないので、生食する場合は内側を使うとよいでしょう。

各地の年間収穫量 レタス

円グラフと下表の割合(%)が違うときは?

上の円グラフの割合(%)と下の表の割合(%)の数値が違うことがありますが、その場合は下表のほうが正しい数値です。

下の表は出典である農林水産省のデータに記されている「全国の合計値」から割合を計算したものです。

上の円グラフも農林水産省のデータですが、こちらは全国ではなく主要生産地のみのデータなので、値が公表されていない都道府県は含まれていません。

出典:農林水産省統計

2021年のレタスの収穫量のうち最も多いのは長野県で、約17万8,800トンの収穫量があります。2位は約8万7,000トンの収穫量がある茨城県、3位は約5万4,500トンの収穫量がある群馬県です。

栽培面積・収穫量の推移

出典:農林水産省統計

2021年のレタスの栽培面積は約2万ヘクタール。収穫量は約54万6,800トンで、出荷量は約51万6,400トンです。

レタスの輸入先と輸入量

出典:財務省統計

レタスは4か国から輸入されています。輸入先トップは台湾で輸入量は約4,678トン、全体の90%以上を占めています。2位は中国の約211トンで全体の約4%程度です。3位はアメリカの約61.3トン。4位は約49.3トンの韓国と続きます。

年別輸出入量

出典:財務省統計

レタスは海外から輸入されています。2022年の輸入量は約5,000トンで輸入額は約6億4,544万円です。輸入量は前年と比べると1,033トン(約17%)減少しています。

主要生産国(上位5か国)

出典:FAOSTAT(2021年)

レタス類生産の上位5か国は、中国、アメリカ、インド、スペイン、イタリアです。1位の中国の生産量は年間約1,436万3,506トンで全体の約53%を占めています。2位のアメリカは年間約339万5,480トンで全体の約13%、3位のインドは年間約112万9,374トンで全体の約4%です。

野菜写真

レタスの写真

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