ヤーコン Yacon

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基礎データ DATA

  • 分類:キク科ヤーコン属
  • 原産地:南米のアンデス地方
  • 季節の分類:秋冬
  • 多く出回る時期:10月~12月頃

ヤーコンの概要

ヤーコン

ヤーコンは肥大した根の部分を食用とする根菜です。見た目がさつまいもに似ていますが、ホクホクとした食感ではなく、梨のようにシャキシャキとした食感が特徴です。フラクトオリゴ糖を多く含み、ほんのりと甘味があり、水分豊富で生でも食べることができます。

果肉は基本的にクリーム色ですが、白っぽいものやオレンジがかったものもあります。また、皮の色もベージュや紫色など品種によって多少の違いがあります。

重さは150~500gほどで、旬は秋から冬頃まで。それほどメジャーな野菜ではないので店頭で見かけることは少ないですが、知名度は徐々に高まってきています。栽培は全国的に行われていて、特に北海道や岩手県、福島県など比較的涼しい地域が多いようです。

ヤーコンの歴史

ヤーコン

ヤーコンの原産地は南米のアンデス高地で、2000年前にはアンデスの人々により栽培されていたといわれています。しかし16世紀以降にスペイン人が多く移住するようになると、あまり食べられなくなっていったそうです。最近はブラジルやニュージーランドなどでの生産量が増加しています。

日本へはニュージーランドから1980年代に導入されましたが、当初はあまり浸透しませんでした。しかしカロリーが低く、整腸作用などの健康効果があることから、少しずつ知られるようになってきました。

ヤーコンの選び方(見分け方)

選び方

皮に傷や変色がなく、ふっくらとした太めのものがよいでしょう。細いものよりも太いほうが甘味があるといわれます。また持ったときに重みを感じるものは水分も豊富です。皮に張りなくしなびているものは水分が減っているので、その点もチェックしてください。

なお、ヤーコンは収穫した直後より、1週間から2週間ほど貯蔵したほうが甘味が増します。甘いほうがよければ、掘ったばかりのものよりも少し時間が経ったもののほうがよいでしょう。

ただし、フラクトオリゴ糖は新鮮なものに多く含まれています。ヤーコンは貯蔵することでフラクトオリゴ糖がしょ糖などに分解され甘味が増しますが、その分フラクトオリゴ糖は減少していきます。フラクトオリゴ糖の効能を期待するなら新鮮なものを選びましょう。

新鮮なものは果肉の切り口が白っぽく、貯蔵されて甘味が増すにつれて黄色からオレンジ色になるといわれます。

ヤーコンの保存方法

土が付いた状態のものはそのまま1本ずつ新聞紙などで包み、ポリ袋に入れて冷暗所で保存します。冷暗所がなければ冷蔵庫の野菜室でも大丈夫です。ヤーコンは乾燥に弱いので注意しましょう。

保存状態がよければ1か月ほど日持ちしますが、低温・高湿度を保つ必要があるなど家庭では管理が難しいようです。自宅では長期保存せず、購入後は3~4日を目安になるべく早く食べるようにしましょう。

ヤーコンの食べ方

サラダ、炒め物、酢の物、煮物、和え物、揚げ物など

ヤーコンは生のまま食べられるので、皮をむいてスライスし、サラダやごま和えに。また、きんぴらや天ぷら、炒め物などにするとひと味違った味わいが楽しめます。ただ、加熱しすぎるとシャキシャキ感がなくなり食感が悪くなるので要注意です。

カットしたものは、水や酢水、レモン水にさらしてアク抜きをしておくとよいでしょう。変色も防げます。

ヤーコンの栄養と効能

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注目成分

フラクトオリゴ糖

期待される効能

便秘予防、高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防

ヤーコンには甘味成分のフラクトオリゴ糖が含まれています。フラクトオリゴ糖にはコレステロール値を抑える働きがあるといわれるので、生活習慣病の予防に効果が期待できます。また腸の働きを整える作用もあり、食物繊維との相乗効果で便秘予防にもよいとされます。

ヤーコンの種類(品種)

ヤーコン

ヤーコン

キク科の根菜の一種で、シャキシャキとした食感で甘味があり、生のまま食べられます。外見はさつまいもに似ていますが、水分が豊富で梨のような歯触りです。品種としては果肉が白色の「アンデスの雪」、黄白色の「サラダオトメ」、オレンジ色の「サラダオカメ」、淡橙黄色「アンデスの乙女」などがあります。

野菜写真

ヤーコンの写真

野菜写真

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