トレビス cicoria rossa trevise
基礎データ DATA
- 分類:キク科キクニガナ属
- 原産地:地中海沿岸
- 季節の分類:冬
- 多く出回る時期:11月~3月頃
トレビスの概要
![ラディッキオ プレコーチェ ラディッキオ プレコーチェ](/img/gallery/ph420/106/104322_2014_1123_IMG_3227.jpg)
![トレビス トレビス](/img/gallery/ph420/106/104330_2014_1221_IMG_3807.jpg)
![タルディーボ タルディーボ](/img/gallery/ph420/106/105257_2016_0213_IMG_6333.jpg)
トレビスは葉が赤紫色で、見た目は「紫キャベツ(レッドキャベツ)」に似た野菜です。淡い苦味があり、葉はやや厚めでサクサクとした食感。同じキク科キクニガナ属の「チコリー」に風味が似ていて、サラダやソテーなどにして食べます。
またチコリーのように細長い形をしたものもありますが、日本では丸く結球したものが一般的。細長いものはチコリーとして扱われる場合もあります。国内産は少なく、店頭に並んでいるものの多くはアメリカなどから輸入したものです。
なおトレビスというのはフランス名で、イタリアでは「ラディッキオ(ラディッキオ・ロッソ)」と呼ばれています。また「赤チコリー(レッドチコリー)」や「赤レタス」「葉チコリー(リーフチコリー)」といわれることもあり、丸く結球したタイプは「キオッジャ」とも呼ばれます。
チコリーについては「チコリーのページ」にまとめています。
トレビスの歴史
![トレビス トレビス](/img/gallery/ph420/106/104335_2014_1221_IMG_3819.jpg)
トレビスの原産地は地中海沿岸あたりとされ、イタリアやフランスなどでは古くから食べられていたといわれています。日本へは1980年代以降に導入されたようですが、一般家庭にはあまり浸透しておらず、おもにレストランなどで利用されています。
トレビスの食べ方
![ラディッキオ プレコーチェ ラディッキオ プレコーチェ](/img/gallery/ph420/106/104325_2014_1123_IMG_3249.jpg)
![タルディーボ タルディーボ](/img/gallery/ph420/106/105261_2016_0213_IMG_6345.jpg)
サラダ、リゾット、ソテー、パスタなど
トレビスはキャベツとレタスの中間のような食感で、生のまま食べることが可能です。色が鮮やかなのでサラダに混ぜるとカラフルになり、ほろ苦さがアクセントになります。また、リゾットやパスタ、炒めて料理の付け合わせにするのもおすすめです。
トレビスの栄養と効能
生:カリウム(290mg)
注目成分
アントシアニン
期待される効能
高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防
トレビスにはカリウムが比較的多く含まれています。カリウムはナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える作用があるといわれているので、生活習慣病の予防に効果が期待できます。
またトレビスの赤い色はポリフェノールの一種アントシアニンによるものです。アントシアニンには眼精疲労の回復や抗酸化作用があるとされます。
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トレビスの種類(品種)
トレビス
![トレビス トレビス](/img/illustration/106/1.jpg)
紫キャベツのように丸く結球している葉野菜で、葉先は赤紫色で軸は白色。別名「キオッジャ」ともいい、葉はやわらかくサクサクとしていて、ほのかに苦味があります。生のままでも食べられ、サラダに入れると味わいと彩りが豊かになります。
細長タイプ
![細長タイプ 細長タイプ](/img/illustration/106/2.jpg)
細長い形をしたトレビスで、赤チコリー(レッドチコリー)に分類されることもあります。葉先が赤紫色で軸が白く、葉が結球しないものや半結球のものなどタイプはさまざまです。種類としてはチコリーのような形の「トレビーゾ・プレコーチェ」や、葉が細くて結球しない「トレビーゾ・タルディーボ」などがあります。