アンデス赤 じゃがいも ジャガイモ 馬鈴薯
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基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:「アーリーローズ」×「ソラナム・フレハ」
- 肉質:粉質 煮くずれ:やや多
- 花の色:紅みがかった紫色
アンデス赤の特徴
「アンデス赤」は1970年代前半に「アーリーローズ」と「ソラナム・フレハ」という品種を交配して選抜・育成された皮が赤いじゃがいもです。もともとは「ネオデリシャス」と呼ばれ、岡山県で栽培されていましたが、のちに「アンデス赤」の名前で普及。「レッドアンデス」や「アンデスレッド」とも呼ばれています。
アンデス赤の最大の特徴は、皮がさつまいものような紅色という点です。果肉は濃い黄色で、部分的に紅色を帯びることもあります。この紅色は抗酸化作用が期待できるアントシアニンによるもの。なお、花は紅色がかった紫色をしています。
いもの大きさは中くらいで、形は球形~扁円形。表面はやや凹凸としていて、目の深さは中程度です。粉質で煮くずれしやすい性質ですが、なめらかな舌触りで甘味もあります。
おもな産地は岡山県や九州地方などですが、北海道でも栽培されています。暖地では春と秋の二期作が可能で、貯蔵性は低いものの収量は多い品種です。
アンデス赤の選び方(見分け方)
皮色が鮮やかな紅色をしていて、傷が少なく表面がなめらかなものがよいでしょう。皮が乾燥してシワが寄っていないかも確認します。
アンデス赤は芽が出やすい品種なので、古くなくても芽が出ていることがあります。その場合は芽をしっかり取り除いてから調理しましょう。
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アンデス赤の保存方法
風通しのよい冷暗所で、紙袋や新聞紙で包んで保存。夏場など高温期は、さらにポリ袋に入れてから冷蔵庫の野菜室に入れておくと安心です。
なおアンデス赤は、長期保存には向かない品種なので、早めに食べ切るようにしましょう。
量が多くて食べきれない場合は、加熱したものをマッシュ状にするか、ザッとつぶしてラップで包んで冷凍保存するという方法があります。
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アンデス赤の食べ方
アンデス赤は煮くずれしやすいので、コロッケやサラダ、マッシュポテトなどに向いています。また、ポテトフライやじゃがバターにしてもOK。皮付きのままポテトフライにすると、紅色を生かせます。
「レッドムーン」
アンデス赤のような赤い皮のじゃがいもには、ほかに「レッドムーン」という品種があります。1991年(平成3年)にサカタのタネが品種登録したもので、皮が赤くて果肉は濃い黄色。やや長めの長楕円形で、粘質ですがやや煮崩れしやすい性質です。
「ジャガキッズレッド」と「ジャガキッズパープル」
アンデス赤をもと育成した品種に、皮が赤い「ジャガキッズレッド」と、皮が紫色の「ジャガキッズパープル」があります。麒麟麦酒株式会社(キリンビール株式会社)が開発したじゃがいもで、いずれもホクホクとした食感が特徴。煮崩れしやすいため、コロッケやサラダやふかし芋に向いています。
アンデス赤の旬(出回り時期)
アンデス赤が多く収穫される時期は初夏と晩秋です。