五寸ニンジン ニンジン にんじん 人参
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基礎データ DATA
- 生い立ち:明治時代より栽培が普及
五寸ニンジンの特徴


普段、店頭で見かけるにんじんの多くが「五寸にんじん」の系統です。五寸(約15cm)という名の通り長さは15~20cmほどで、重さは200g前後。明るいオレンジ色をしていてある程度の太さがあります。
五寸にんじんは秋から冬にかけてが本来の旬ですが、周年を通して流通しています。4月から6月は九州や四国産、7月から10月頃は北海道や東北産、そして11月から3月頃は関東や九州産のものが多く出回ります。
現在、主流となっているのは「向陽」や「ひとみ五寸」などの栽培しやすい一代雑種(F1)です。一方、昔ながらの固定種には、フランスのにんじんをもとに作られた「長崎五寸」や、耐寒性の高い「丸山五寸」、これらを交雑した「黒田五寸」などがありますが、F1品種と比べるとあまり出回っていません。
ちなみに、にんじんには東洋系と西洋系があり、五寸にんじんは西洋系になります。西洋系は江戸時代後半に伝わり、明治時代に栽培が普及しました。品種改良が繰り返されたことで特有の香りやクセが少なくなり、現在ではとても食べやすくなっています。
五寸ニンジンの選び方(見分け方)

表面に傷やへこみがなく、なるべく切り口の軸の部分が小さいものを選ぶとよいでしょう。軸の部分が小さいほうがやわらかいといわれます。また果皮の色が濃いほうがβカロテンを多く含みます。
軸の周辺が黒ずんでいるものや、皮が黒く変色しているものは避けたほうが無難です。葉付きの場合は、葉が青くて張りがありみずみずしいものを選びましょう。
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五寸ニンジンの保存方法
にんじんは高温や湿気、乾燥が苦手です。新聞紙で1本ずつ包んでからポリ袋に入れ、冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存します。表面に水気が残っていると、そこから傷んでくるので気をつけてください。
葉付きのものを購入したら、すぐに葉と根を切り分けて、葉は早めに調理します。
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五寸ニンジンの食べ方

五寸にんじんはサラダや炒め物、煮込み料理などさまざまに料理に利用できます。バターや砂糖を入れて煮詰めたグラッセは、肉料理の付け合わせに最適です。
なお、皮はむいてもむかなくても好みでかまいません。皮の近くには栄養素が多く含まれるので、薄めに皮をむくことがポイントです。
葉付きの場合は、葉と茎のやわらかい部分を刻んで利用しましょう。炒め物はもちろん、サラダやスープの彩りにも使えます。
五寸ニンジンの旬(出回り時期)
五寸にんじんは周年出回っています。