空芯菜 エンサイ ヨウサイ Water Spinach

  • 空芯菜

    空芯菜

  • 空芯菜

    空芯菜

基礎データ DATA

  • 分類:ヒルガオ科サツマイモ属
  • 原産地:熱帯アジア
  • 季節の分類:夏
  • 多く出回る時期:6月~9月頃

クウシンサイの概要

空芯菜 空芯菜

空芯菜(くうしんさい)は中華料理やタイ料理などの炒め物によく利用される野菜です。シャキシャキとした食感で、加熱すると少しぬめりが出るのが特徴。サツマイモと同じヒルガオ科サツマイモ属で、おもに湿地で栽培され、つる性の若い葉茎を食用とします。

空芯菜という名前は、茎の中心部が空洞になっていることが名前の由来です。ほかに「ヨウサイ」や「エンサイ」「アサガオナ」などとも呼ばれ、沖縄では「ウンチェー」や「ウンチェーバー」の名称で親しまれています。

クウシンサイの歴史

空芯菜

空芯菜は熱帯アジアが原産といわれ、タイやフィリピンなどに自生し、昔から食べられていました。中国やマレーシア、インドネシアなどでも利用されていて、渡来時期などは不明ですが、沖縄県でも昔から栽培が行われていたようです。

クウシンサイの選び方(見分け方)

選び方

葉と茎に張りがあり、みずみずしさのあるものが良品です。切り口が変色していたり葉がしなびているものは収穫してから時間が経っているので避けましょう。

クウシンサイの保存方法

乾燥しないようにポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存。湿らせたキッチンペーパーを切り口に巻いたり、全体を新聞紙などで包んでからポリ袋に入れるとより乾燥を防げます。空芯菜は日持ちしないので2~3日を目安に使い切るようにしましょう。

クウシンサイの食べ方

炒め物、スープ、お浸しなど

空芯菜の調理法は炒め物が定番です。さっと油で炒めてにんにくや塩、調味料などで軽く味を付けるだけでおいしい1品になります。加熱しすぎると歯ごたえがなくなるので、シャキシャキ感を残すよう短時間で炒めるのがポイント。アク抜きの必要はありません。

クウシンサイの栄養と効能

ゆで:βカロテン当量(3800mcg)、カリウム(270mg)、ビタミンK(260mcg)、鉄(1mg)

期待される効能

高血圧予防、がん予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防、貧血予防、風邪予防、骨粗鬆症

空芯菜は抗酸化作用のあるβカロテンを豊富に含んでいます。βカロテンは皮膚や粘膜を健康に保つ役割を持ち、免疫力の向上をサポートしてくれるのでがん予防や風邪予防に効果が期待できます。

またカリウムは高血圧予防によいとされ、鉄は貧血予防に役立ちます。ビタミンKは骨にカルシウムを沈着させる働きがあるため骨粗鬆症予防にもよいでしょう。

クウシンサイの種類(品種)

空芯菜

空芯菜

おもに中華料理などの炒め物に利用される葉野菜。茎が空洞になっているのが特徴で、歯ごたえがよくクセのない味です。火の通りがよいので調理に手間もかかりません。「エンサイ(莚菜)」や「ヨウサイ」「ウンチェー」などの名前で店頭に並んでいることもあります。

野菜写真

クウシンサイの写真

野菜写真

クウシンサイの写真はこちらのページでも見られます。現在クウシンサイの写真を27枚掲載中です