万願寺とうがらし ししとうがらし シシトウガラシ 獅子唐辛子
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基礎データ DATA
- 生い立ち:大正時代末期から昭和初期に誕生
万願寺とうがらしの特徴
「万願寺とうがらし」は辛味が少なくて甘味のある大型のとうがらしです。京野菜としても知られていて、「万願寺」や「万願寺甘とう」などとも呼ばれています。ちなみに「万願寺甘とう」という名称は商標登録されていて、京都府の舞鶴市や綾部市など舞鶴地方産のものにしか使えません。
サイズは10~18cmほどで細長く、きれいな濃緑色をしています。種は少なめで、果肉はやわらかくて肉厚。一般的なししとうがらしのように炒め物や揚げ物、煮物などいろいろな料理に利用できます。
万願寺とうがらしが誕生したのは大正時代末期から昭和初期頃。江戸時代から栽培されている「伏見甘長とうがらし」と、アメリカから導入したピーマン「カリフォルニア・ワンダー」の自然交雑により生まれたと推測されています。親とされる伏見甘長とうがらしも京野菜の1つで、見た目が万願寺とうがらしと似ていますが、万願寺とうがらしのほうが太くてふっくらとしています。
また全体が真っ赤な万願寺とうがらしが店頭に並ぶことがありますが、これは完熟してから収穫したもので、より甘味が感じられます。
なお、万願寺とうがらしは基本的に辛味はありませんが、まれに辛いものが混ざっていることもあります。
万願寺とうがらしの選び方(見分け方)
全体が鮮やかな緑色でふっくらとしていて、果皮に張りとツヤがあるものがおすすめです。ヘタが枯れていたり、果皮に傷や変色があるものは避けましょう。
甘味のあるものがよければ赤い万願寺とうがらしがおすすめ。赤万願寺は熟してから収穫するので甘味があります。
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万願寺とうがらしの保存方法
新聞紙やキッチンペーパーなどで包んで冷暗所で保存。気温が高い時期は、キッチンペーパーなどで包んでから、さらにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するとよいでしょう。
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万願寺とうがらしの食べ方
素揚げや天ぷら、焼き物、炒め物など油を使った料理がおすすめ。炒め煮にしてもおいしいですし、豚肉やなすなどと一緒に炒めても美味です。
万願寺とうがらしは種ごと食べることができますが、種の食感が気になるようなら、事前にカットして取り除いておくとよいでしょう。
丸ごと揚げるときは、あらかじめ爪楊枝などで数ヶ所穴をあけておきます。穴をあけておかないと、実の中の空気が膨張し破裂することがあるので注意してください。
万願寺とうがらしの旬(出回り時期)
万願寺とうがらしのシーズンは5月中旬~10月下旬頃です。シーズン終盤になると赤万願寺とうがらしも出荷されます。