温海かぶ かぶ カブ 蕪
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基礎データ DATA
- 生い立ち:山形県で江戸時代から栽培
温海かぶの特徴
「温海(あつみ)かぶ」は、山形県の旧温海町の一霞地区で栽培されている伝統野菜です。長い歴史を持つ品種で、同地域について書かれた「松竹往来」(1672年)にも記されています。
皮は濃い赤紫色をしていて果肉は白色。直径10cmほどの中型で、肉質はよく締まっていてややかたく、甘みの中に少し特有の辛味があるのが特徴です。地元ではこの特徴を活かして甘酢漬けに加工しています。この甘酢漬けも歴史が古く、江戸時代には幕府に献上されていたそうです。
一霞地区の温海かぶは、冷涼な山間部で昔ながらの焼畑農法で作られています。焼畑は休閑期が必要なため、1箇所の畑で栽培が行われるのは数年に1度。また、ほかの種と交雑しないように、温海かぶ以外のアブラナ科の花は咲かせてはいけないなど、長年の努力のもと大切に受け継がれてきています。
温海かぶの選び方(見分け方)
鮮やかな赤紫色でずっしりと重みを感じるものがおすすめ。葉はなるべく青々としたものを選びましょう。なお、焼畑農法で栽培されたものは無農薬なので、葉の部分に虫食いが多く見られることがあります。
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温海かぶの保存方法
ほとんど市場に出回らない温海かぶですが、もし入手できたら早めに漬け物にするのがベストです。すぐに調理できない場合は、かぶの水分を葉に奪われないよう、別々に切り分けて、根の部分はラップか新聞紙で冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
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温海かぶの食べ方
温海かぶは漬け物に最適なので甘酢漬けのほか、浅漬けやぬか漬け、なますなどにして食べるとよいでしょう。
甘酢漬けは、一口大にカットしたかぶに塩をまぶして水抜きを行い、酢、砂糖、塩を混ぜた調味液に漬け込めば完成。皮ごと漬けた甘酢漬けは、白い果肉までピンク色に染まり、美しい色に仕上がります。
温海かぶの旬(出回り時期)
温海かぶの収穫時期は10月上旬から12月頃です。