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登録日:2023年1月23日
「潮江菜(うしおえな)」という高知県の伝統野菜を入手しました。高知市の潮江地区で古くから雑煮や漬け物などによく使われていた固定種で、葉に切れ込みがあり、軸が白くて長いのが特徴。「水菜」の原種ともいわれているそうですが、水菜よりも軸が太くシャキシャキとした食感で、加熱すると甘味が感じられます。
じつはこの潮江菜、昭和30年代に一度姿を消して絶滅したと思われていたのですが、2014年(平成26年)に復活を果たしました。復活のきっかけは、地元農家の熊澤秀治氏と、農業高校の教諭だった竹田功氏の巡り合わせによるものです。
竹田氏は植物学者の牧野富太郎博士に師事し、戦後から土佐の在来種を長年にわたって調査して、それらの種子をきちんと保存をしていました。一方、農家を継いだ熊澤氏は1979年(昭和54年)に潮江菜の存在を知って以来探し求めていましたが、見つけることはできずにいました。
そして時は流れて2014年(平成26年)。数年前に竹田氏が亡くなり、遺族が種子を託す先を探していたところ、地元紙に載っていた熊澤氏の記事が遺族の目に留まったのです。この縁により、熊澤氏に約50種類の種子が託されることになりました。この中には潮江菜の種子も入っており、ようやく復活させることができたというわけです。託された種子はこのほかに「山内家伝来大根」や「田村蕪」などがあり、これらは牧野富太郎博士にちなんで「牧野野菜」と呼ばれています。
さて、この潮江菜は葉が約40cmで、葉は濃い緑色をしていて張りがあり、軸もきれいな白色です。食べ方としては煮物、漬け物、炒め物などに幅広く利用できるとのことなので、今回はお浸し、厚揚げの煮浸し、雑煮、中華風炒め物などにしてみました。
お浸しや煮浸し、炒め物は味が染みていて食べやすく、シャキッとした食感が印象的です。また高知の雑煮は里芋とゆでた潮江菜、角餅を使うということなので、それらを使って作ったところ、こちらも存在感があって美味。潮江菜は小松菜やチンゲンサイなどのように使い勝手がよく、幅広いレシピに活用できる野菜だと思いました。
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徳島新聞デジタルの記事 1月23日
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FNNプライムオンラインの記事 1月23日
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