じゃがいも ピルカ
登録日:2025年7月12日
ピルカ
これは「ピルカ」というじゃがいもです。育成をしたのは農研機構 北海道農業研究センター(旧農林水産省北海道農業試験場)で、品種登録されたのは2011年(平成23年)。親は「メイホウ」と「十勝こがね」になります。
育成された場所は北海道ですが、親の交配は1994年(平成6年)に長崎県総合農林試験場愛野馬鈴薯支場にて行われています。両親はともに外観と食味に優れた品種で、ピルカという名前の由来はアイヌ語で「美しい」という意味なのだそう。
形は長卵形でメークインよりもやや長く、目が浅くて表面がなめらか。皮がむきやすく、淡黄色の果肉は煮崩れが少ないので調理しやすいのが特徴です。また休眠期間が「男爵薯」並みと貯蔵性にも優れ、収量も男爵薯やメークインよりも多く、ジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性も持ちます。
今回購入したピルカは皮が黄色で薄く、形は長めの楕円形で、重さは小さいものが約90g、大きいものは約150gありました。目のくぼみはほとんどなく、本当に皮がするするむけてストレスを感じません。今回はシチューに使用してみたところ、まったく煮崩れることなく2日目も問題なし。食感は果肉に締まりを感じるやわらかさで口当たりも良好です。
また、1つだけじゃがバターにしたのですが、これもややしっとりとした中に少しホクっとした感じもあって大変美味。じつはこの1個は新聞紙で包んで軽くポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で約1か月保存したものなのですが、購入時とほとんど状態が変わりませんでした。しかも冷蔵庫で熟成されたようで、より甘さが増してとてもおいしかったです。