八つ頭 里芋 さといも サトイモ
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基礎データ DATA
- 生い立ち:古くから日本で栽培
八つ頭の特徴
「八つ頭(やつがしら)」は里芋の一種で、親芋と子芋がくっついているのが特徴です。大きさは500g前後と大きく、一般的な里芋に比べると粘り気は少なめ。里芋の風味と甘味があり煮物に最適です。果肉は粉質で煮物にするとやわらかくてホクホクとした食感になります。
八つ頭という名前は、ゴツゴツとした子芋が8つの頭に見えることが由来だそうです。子孫繁栄をあらわしたり、末広がりの「八」がつくことなどから縁起物としておせち料理にも利用されます。
八つ頭は食味がよくておいしいのですが、いびつな形をしているため皮むきに手間がかかるのが難点。そこで最近登場したのが丸い形をした「丸系八つ頭」です。丸くて皮がむきやすいのがポイントで、出荷量は多くありませんが、今後の普及に期待される食材です。
八つ頭の選び方(見分け方)
持ったときに重みがあり、皮がしっとりとしていて表面が乾燥していないものがおすすめです。カサカサに乾燥しているものは果肉の水分が抜けて食味が落ちていることがあります。
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八つ頭の保存方法
乾燥を防ぐため新聞紙で包んで冷暗所で保存。保存するときの温度は10~15度くらいがよいでしょう。土付きのままのほうが日持ちするので土は調理するまで落とさずにおきます。
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八つ頭の食べ方
八つ頭は煮物にするのがおすすめです。白い果肉はホクホクとしていて口当たりがなめらか。また、煮物にしたものをつぶしてコロッケにしたり、サラダにアレンジしてもよいでしょう。
丸系八つ頭
丸系八つ頭は埼玉県生まれの丸い形をした八つ頭です。農林総合研究センター園芸研究所が、形の丸い系統を選抜し、2014年に「丸系八つ頭」として商標登録しました。皮がむきやすいのが大きな特徴で、果肉が締まっていてほんのりと甘味があり、加熱すると一般的な八つ頭と同様にホクホクとした食感になります。サイズは500~1kgほどで、11月~12月頃がシーズンです。
八つ頭の旬(出回り時期)
八つ頭の旬は冬で、特に多く出荷されるのは12月です。
参考:東京都中央卸売市場
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