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基礎データ DATA

  • 親の組み合わせ:「北海31号」×「ウンゼン」
  • 命名登録年:1971年(昭和46年)
  • 肉質:粉質と粘質の中間 煮くずれ:やや少~中
  • 花の色:白色

デジマの特徴

デジマ

「デジマ」は北海道農業試験場にて「北海31号」と「ウンゼン」を交配し、長崎県総合農林試験場愛野馬鈴薯支場で育成された品種です。1962年(昭和37年)に交配を行い、選抜を重ねて育成。1971年(昭和46年)に命名登録されました。

デジマという名前は長崎県の「出島」が由来となっています。暖かい地域での栽培に適した性質で、春と秋の年2回収穫が可能。収量が多く、暖地用品種としておもに西日本で栽培が行われています。

皮はなめらかで目が浅く、形は球形~扁円形。花の色は白くて皮は淡い黄色、果肉は白っぽい黄色です。肉質は粉質と粘質の中間で、煮崩れがやや少なく食味に優れ、煮物やサラダ、揚げ物などいろいろな食べ方ができます。また新じゃがとして出荷されるものは皮が薄いため、皮ごと調理できるのもポイントです。

なお、暖地用品種の1つに「ニシユタカ」がありますが、ニシユタカはデジマの子品種になります。こちらのほうが生産量が多く、デジマと同様に新じゃがとして出回ります。

デジマの選び方(見分け方)

デジマ

表面がなめらかで、見た目にふっくらとしていて、持ったときにしっかりと重みを感じるものがよいでしょう。新じゃがの場合は、皮が薄いものがおすすめです。

皮の一部が緑色になったものや、芽が出ているもの、シワになったものは避けます。

デジマの保存方法

乾燥しないよう紙袋や新聞紙で包み、風通しのよい冷暗所に置いておきます。長時間光に当たると、皮が緑色になって有毒物質のソラニンが生じることがあるので、光を遮断しておくのがポイントです。

梅雨の時期から夏にかけては、さらにポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいでしょう。

デジマの食べ方

デジマ

デジマは煮くずれが比較的少ないので、肉じゃがやシチューなどの煮物に使えます。また粉ふきいもや揚げ物などにも向いています。

新じゃがのデジマは皮をむかずに調理することが可能。皮ごとフライドポテトにしたり、じゃがバターにしてもよいでしょう。

デジマの旬(出回り時期)

デジマは新じゃがとして春と秋に出回ることが多いです。

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