黒大豆枝豆

枝豆といえば夏が旬の食材ですが、秋でもおいしい枝豆があります。この京都府産の「黒大豆枝豆」がその1つ。丹波の黒豆を若いうちに収穫したもので、10月に入ってから出荷されます。

一般的な黒豆は、完熟してさやが黒くなったものを収穫し、乾燥させた豆を煮豆にして食べますが、完熟前に収穫すると枝豆として味わうことが可能です。食感はホクホクとしていて、普通の枝豆とは異なる風味が楽しめます。

また収穫時期によって豆の状態が変わるというのも黒大豆枝豆のユニークな点です。シーズン初期はさやも豆もほぼ緑色ですが、中盤になるとさやが茶色く枯れたような色合いになっていきます。そしてシーズン終盤になると中の豆がピンク～赤になり、その豆をゆでると黒く変化するというわけです。

今回購入した黒大豆枝豆はシーズンの終わりかけだったので、さやが枯れ色っぽくて、豆はピンク～赤紫色でした。ザクロの粒のようなきれいな色で、これが枝豆かと思うと不思議な感じがします。

さて枝豆は鮮度が大事なので、さやをしっかり洗ってさっそく塩ゆでに。豆がかためなので、普通の枝豆よりも長く10分ちょっと火にかけました。冷ましてから食べると、本当にホクっとしていて甘味もありじつに美味です。黒い豆は見た目にも楽しく、ふっくら大きいので食べ応えも十分。さらに豆の天ぷらにもしてみたところ、こちらもホクホクとした食感で普通の枝豆とは違ったおいしさでした。

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