なす 国府なす

登録日:2024年8月25日

国府なす

国府なす

これは岐阜県で栽培されている「国府なす」です。全国各地ではいろいろな伝統野菜が作られていますが、これもその中の1つ。2023年に「飛騨・美濃伝統野菜」に認定された在来種になります。

国府なす

品種名にある国府(こくふ)というのは地名で、高山市国府町において100年以上前から栽培されているとのこと。かつては地元で多くの農家が作っていましたが、現在は数軒のみで大切に育てられているということです。

国府なす

国府なすは果皮が薄めの紫色で、果肉はふわっとやわらかいのが特徴。また、皮が薄く種も少なめで口当たりがよく、加熱するととろけるような食感になります。また果実はふっくらとしていて、大きいものは長さ30cm重さ300gほどになることもあるのだそう。

国府なす

今回入手した2本は長さが約20cm、重さは184gと132gでした。国府なすにしてはそれほど大きくはありませんでしたが、一般的ななすよりは大きめです。果皮は明るめの紫色で、先端がすこし尖っています。

国府なす

食べ方としては焼きなすが定番らしいのですが、これは揚げなすにしてみました。食べてみると、本当に果肉がソフトでなめらかです。トロっとしているのに果肉が緻密で崩れることはなく、皮もまったく気になりません。また、ほんのり甘味があってクセもなし。長年に渡って守られてきたおいしさを実感できました。

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