なす 貝塚澤なす
登録日:2023年7月23日
貝塚澤なす
水なすがおいしい季節となりました。これは少し前に食べた大阪府産の「貝塚澤なす」です。2023年に「なにわの伝統野菜」に認定された巾着系の水なすで、果実が横扁平形で縦に少しシワが入り、お尻の花落ち部分が大きいといった特徴があります。
大阪のなすといえば「泉州水なす」が有名ですが、この貝塚澤なすは泉州水なすの原種になるのだそう。古くから貝塚地域で作られていたものの、品種改良によって現在の泉州水なすに世代交代し、昭和20年代頃に姿を消していました。それがこのたび復活したというわけです。
貝塚澤なすは一見すると泉州水なすに似ていますが、いくつかの異なる特徴があります。1つは色で、泉州水なすは濃い紫色ですが、貝塚澤なすは赤紫色。ガク(へた)の下が黄緑色のグラデーションになっていて、果皮が薄いため傷つきやすいそうです。もう1つは重さで、泉州水なすが190g前後なのに対して、貝塚澤なすは160g前後とやや小ぶりとなっています。
今回入手した貝塚澤なすは特徴通り、赤みのある紫色で、横幅のある巾着型。果皮に傷も見られ、花落ち部分も大きいです。そして食べ方ですが、水なすはアクが少なくて水分が多いので生食もOK。なのでこの貝塚澤なすはサラダやお浸し、浅漬けなどにして食べてみました。
サラダとお浸しは塩もみしただけですが、果肉がソフトでみずみずしく、これぞ水なすといった感じ。青っぽい風味もありましたが、これが在来種っぽさを感じさせてくれます。また、浅漬けは期待通りのおいしさでご飯のお供にぴったり。おまけで1/2本を天ぷらにしてみたところ、こちらもジューシーで美味でした。
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