さつまいも ふくむらさき

登録日:2022年3月27日

ふくむらさき

ふくむらさき

以前から気になっていた、新品種の紫さつまいも「ふくむらさき」を入手できました。2021年(令和3年)に品種登録されたばかりのさつまいもで、農研機構が育成。苗は2019年頃から売られています。

ふくむらさき

果肉が紫色のさつまいもといえば「パープルスイートロード」が知られていますが、一般的な黄肉のさつまいもに比べると糖度がやや低いとされます。また「アヤムラサキ」や「山川紫」などはさらに糖度が低く、おもにお菓子や焼酎の原料として使われています。

ふくむらさき

そこで、より高糖度の紫肉品種を目指して開発されたのがふくむらさきです。いものサイズはやや小さく細めで、肉質はやや粘質でしっとりした食感。アントシアニンの量がパープルスイートロードに比べて多く、蒸しいもや焼きいもにすると「べにはるか」と同等の甘さになるのだそう。

ふくむらさき

今回購入したふくむらさきは、千葉県産と茨城県産の2袋。千葉県産はややふっくらとしていて(左)、茨城県産は少しスリムな姿です(右)。1本の重さは約80~240gと幅があり、カットすると果肉はどれも鮮やかな紫色でした。

ふくむらさき

そして、いもを蒸すと濃さが増して黒紫色に(左が千葉県産、右が茨城県産)。食べてみると、おっ、両方ともしっかりと甘い! これならべにはるかと同等の甘さといえるのではないでしょうか。食感は少しねっとりとしていて、舌触りがなめらか。量があったのでスイートポテトにもしてみたら、こちらも美味でした。また、今回は試しませんでしたが焼き芋にしてもおいしいと思います。

ちなみにさつまいもの産地である茨城県行方市では、ふくむらさきを使用して「行方の紫福(しふく)」というクラフトビールを作っているとのこと。これまたおいしそうなネーミングですね。

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