オランジェ

「オランジェ」というにんじんを見つけたので購入しました。スーパーでにんじんの品種が書かれていることはそれほどなく、いつも「にんじん、にんじん」と思いながらカゴに入れますが、たまに品種名が記名されていると2度見してしまいます。

調べたところ、オランジェはタキイ種苗が育成したにんじんで、発売が開始されたのは2016年（平成28年）頃。3月まで収穫できる夏まき・冬どり品種なので、どうやらシーズン終盤のものを入手できたようです。

ん？　品種カタログをよく見ると、品種名は「シロムタルカス」となっています。どうやらオランジェは愛称で、正式にはシロムタルカスみたいですね。でも、ネーミングとしてはオランジェ（フランス語でオレンジ色のという意味）のほうが断然印象に残りやすく、シロムタルカスは何度口にしても覚えられません……。

オランジェの大きな特徴は、カロテンの含有量が多いということ。同社の人気品種「向陽二号」に比べると含有量が1.5倍にもなり、完熟すると特有のニンジン臭が減って甘味が出るそうです。カロテンは油で調理すると吸収しやすいので炒め物にするほか、甘味があるのでにんじんジュースにもおすすめなのだとか。

さて、今回はカレーや炒め物、温野菜にして食べてみました。カットすると芯まで濃いオレンジ色で、見るからにカロテンが多く含まれている感じがします。味は普段よく食べているにんじんと大差はないものの、カロテン臭がなくて食べやすく、ほんのり甘味もあっておいしく食べられました。これで栄養がより多く摂れるのであればお得な気分になりますね。

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