にんじん 馬込三寸にんじん
登録日:2024年11月4日
馬込三寸にんじん
江戸東京野菜の1つ「馬込三寸にんじん」を購入しました。「馬込大太三寸にんじん」とも呼ばれる固定種の西洋にんじんで、短くて太いのが特徴です。長さは名前の通り三寸(約9cm)ほどで、一般的な五寸にんじんに比べてずんぐりとしています。
馬込三寸は昭和25年頃に大田区西馬込の農家の方が「砂村三寸」と「川崎三寸」を交配して育成したもので、根が9~12㎝ほどの丸みを帯びた円錐型。肉質がやわらかくて香りがよく、葉も食べることができます。
かつて国内のにんじんといえばすらりとした長細い東洋系でしたが、江戸時代末期以降に短い西洋にんじんが伝わったことで品種改良が進み、各地でいろいろな三寸や五寸のにんじんが誕生しました。根が長いと土を耕したり収穫するのが大変ですが、短いとその手間が軽減されるというわけですね。
さて、この馬込三寸にんじんは葉付きで、根の長さは10cm前後、直径は約4.5cmくらい。土付きで鮮度がよく、果皮も断面も濃いオレンジ色です。これをグラッセときんぴらにして味わってみました。
グラッセは上部は輪切り、先端は縦長にカットし、砂糖とバター入れてコトコト煮込むこと約15分。やわらかくなってツヤが出たら完成です。食べてみるとまろやかな甘さでとてもおいしく、にんじん臭はあまり感じません。またきんぴらも口当たりがよくて、にんじんのやさしい風味も感じられてこれも美味。そして葉は佃煮風にしてみたら、さわやかな葉の香りと甘辛の味がミックスしてこれもいい感じに仕上がりました。
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