にんじん 大根子人参
登録日:2021年12月19日
大根子人参
これは「大根子人参(おおねこにんじん)」という長ニンジンです。初めて聞いた名前なので、味を確認してみたくて購入しました。説明書きによると青森県の在来種で、藤崎町白子から田舎館村大根子地区にかけて作られていた昔ながらのにんじんなのだそう。田舎館村といえば、あの見事な田んぼアートの村として知られているところですね。
検索しても大根子人参の情報が少なくて詳しいことはわかりませんでしたが、特徴としては、すらりとした長めの形をしていて、中心部がやや黄色。香りがやさしく食べやすい品種のようです。また、ほかの伝統野菜にもよくあることですが、一度栽培が途絶えてしまったものの、青森県在来作物研究会によって復活したとのこと。
この大根子人参は長さが約30cm、直径は4cmほどあり、きれいなオレンジ色で、中央の輪っか部分が少し黄色くなっています。これを使って今回はきんぴらとグラッセを作ってみました。きんぴらは千切りにして、器に調味料と一緒に入れて電子レンジでチン。食べるとやわらかな食感で香りもおだやかで美味です。
グラッセは水でぬらして砂糖を少し入れ、こちらも電子レンジで加熱。やわらかくなったらバターを入れてさらにちょっと加熱。すると甘くておいしいグラッセになりました。本当はステーキに添えると映えるのでしょうが、ステーキは不在なのでグラッセのみ。食べる前はにんじん臭が強いかも?と思っていたのですが、予想は外れて本当に食べやすかったです。
ところで味にはまったく関係ありませんが、大根子人参という文字だけ見ると一瞬、大根なのか小さいにんじんなのかとちょっと混乱してしまいます(実際はどちらでもありませんが……)。しかも声に出して言うと、大きな猫がにんじんをくわえている絵が浮かぶという何とユニークな名前ですね(たんなる地名ですが……)。