かぶ 宝谷かぶ

登録日:2021年12月12日

宝谷かぶ

宝谷かぶ

「宝谷かぶ(ほうやかぶ)」という在来種のかぶが売られていたので購入してみました。山形県鶴岡市の伝統野菜で、宝谷地区で栽培されていたのでこの名がついたのだそう。旬の時期は12月から1月頃で、ミニ大根のような長細い形をしていて、上部が緑色になっています。

宝谷かぶ

初めて見る品種なので調べてみたところ、長さ20cmほどになる青首のかぶで、焼き畑で作られているとのこと。江戸時代から食べられていましたが、農業の効率化に伴い2000年代初頭には生産者がいよいよ1人にまで減ってしまったそうです。このままではいけないと2006年(平成18年)に「宝谷蕪主会(ほうやかぶぬしかい)」を発足。収穫した宝谷かぶを「蕪主」に分配するといった取り組みをして、種を守り続けています。

宝谷かぶ

今回購入した宝谷かぶは、根の部分は6~8cmと小さく、葉の部分を含めても18cmほどのかわいらしいサイズでした。このサイズからしてもしかすると間引いたものなのかもしれませんね。食べ方としては漬け物、汁ものはもちろんのこと、サラダやパスタ、炒めもの、てんぷら、おろしなどいろいろな食べ方ができるそうです。なのでこの宝谷かぶは天ぷらと浅漬けにして食べてみることに。

宝谷かぶ

天ぷらは葉の根元部分と、2mmほどの厚さにスライスしたものをかき揚げ風に揚げました。根の部分はかぶ特有のほんのりとした苦みがうまみとして感じられ、やわらかめのコリっとした歯ごたえ。葉の部分も食感がよくてなかなかいけます。

宝谷かぶ

また浅漬けもパリッとしていてこちらも美味。さらにすりおろすと辛みが出るという情報があったので試してみると、辛み大根ほど辛くなく、水分が少ないのでまとまりがよく、しょうゆをかけると焼き魚によく合いました。今回、量が少なかったので、それぞれ少しずつしか味わえませんでしたが、それなりに堪能できたと思います。

過去のブログを見る