大根 沼山大根

登録日:2021年12月5日

沼山大根

沼山大根

これは秋田県で作られている伝統野菜の1つ「沼山大根」です。上部が緑色をした青首大根なのですが、一般的な大根に比べて水分が少なく、肉質がかためで締まっているのが特徴。全体的にやや細めのすらっとした形をしています。

沼山大根

秋田県には多くの在来野菜がありますが、大沼大根は横手市沼山地区で何百年も受け継がれてきた固定種です。しかし時代の流れとともに生産量が激減し、2004年には一度途絶えてしまったのだそう。それを何とか2018年から復活させて栽培しているとのことです。

沼山大根

この沼山大根は、葉が切り落とされた状態で売られていました。根の長さは約35cmほどで直径は約5cmと細めですが、身が詰まっていてずっしりと重さを感じます。家庭での食べ方としては、みそ汁の具や大根ステーキ、竜田揚げ、皮を使ったきんぴらなどがおすすめとのこと。

沼山大根

今回はバター醤油ソテーとかき揚げ、みそ汁などにして味わってみました。ソテーは皮をむいて1.5cmほどの厚さの輪切りにして、蒸し焼き風にしてじっくり焦げ目がつくまで加熱。食べるとホクホクとした食感でほんのり甘味もあり、バター醤油との相性もよくて美味です。

沼山大根

また、かき揚げは千切りにして衣をつけて揚げれば完成。これも苦みなどはなく、歯ごたえがよくておいしい1品種になりました。大根だけで作ったのですが、にんじんと混ぜてもよいかもしれません。

ちなみに秋田県といえば大根を使った漬物「いぶりがっこ」が有名ですが、この沼山大根もいぶりがっこに最適の品種なのだとか。消滅の危機にあったものの、再びいぶりがっことしても利用されているそうです。さすがにいぶりがっこを自分で作るのは無理なので、これは市販のものを見つけて食べてみたいと思います。

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