その他の野菜 シーアスパラガス(サリコルニア)
登録日:2021年4月18日
シーアスパラガス(サリコルニア)
これは、少し前に食べたイスラエル産の「シーアスパラガス」です。海水でも育つ細長い緑色の植物で、長さは3~8cmほど。すらっとしていて途中に節があり、その姿がアスパラガスっぽいことからこの名前で呼ばれています。ちなみにアスパラガスはキジカクシ科で、シーアスパラガスはヒユ科なので分類上は別の植物。個人的には同じヒユ科の「おかひじき」のほうがサイズ感や雰囲気などが似ているかなと思います。
シーアスパラガスは歯ごたえがよく、塩気がしっかりとついているのが大きな特徴。かつて海だった土地や海岸線などで育つため、その塩分を吸い上げて、ミネラル豊富な塩味の野菜になるそうです。
食べ方としては、生のままサラダに混ぜたり、ゆでて料理の付け合わせにしたり、蒸したり炒めたり、かき揚げにしたりといろいろな調理に使えます。また、もともと塩気があるので、味付けの際に塩をあまり使わずにすむのもポイント。塩気が強く感じる場合は、ゆでたり水に浸けたりして塩分を抜くとよいとのことです。
初めて食べるので、まずは水で洗ってそのまま食べてみました。むむ、しょっぱいとまではいきませんが、思っていたよりも塩味が強いです。なので今度は1分ほどさっとゆでて食べてみたところ、気持ち塩分が減ったような、変わらないような……。でも特に苦みやクセがあるわけでもなく、シャキッともコリッともした食感がおもしろいです。これにミニトマトを混ぜてオリーブオイルをかけてみると、おっ、合います。見た目もイタリア料理っぽくておしゃれです。
また、かき揚げにもしてみたら、こちらもいい感じのおつまみに。ほどよく塩気があるので何もつける必要はありません。シーアスパラガスの食感と、衣のサクサク感がほどよくマッチします。
シーアスパラガスは珍しい食材ではありますが、輸入食材を取り扱うスーパーなどで入荷されていて、近年注目度がアップしているみたいです。ちなみに和名は「厚岸草(あっけしそう)」といい、イタリアでは「サリコルニア」、イギリスでは「サムファイヤ」、フランスでは「パスピエール」という名前で呼ばれています。
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