その他の野菜 オオタニワタリ(大谷渡)

登録日:2019年5月29日

オオタニワタリ(大谷渡)

オオタニワタリ(大谷渡)

これは「オオタニワタリ(ヤエヤマオオタニワタリ)」という沖縄県の野菜です。成長すると長さ1mほどのわさわさとした葉が生えるシダ植物で、その葉先の新芽の部分を食用とします。とてもマイナーな食材ですが、石垣島や宮古島などの先島諸島では昔から食べられているそうです。

オオタニワタリ(大谷渡)

今回購入したものは宮古島産のもので、葉先がクルンと巻いていていて、長さは10~13cmほど。新芽のやわらかい部分だけを収穫するので、見た目は足のないスルメイカのような三角形をしています。

オオタニワタリ(大谷渡)

初めて食べるので調理法はどうしたものかと悩みましたが、調べてみると天ぷらとお浸しがポピュラーのようです。お浸しは、塩を少し入れて様子を見ながらゆでること数分。三角形の底辺部分がどうにもかたくて、お浸しは失敗かと思いましたが、底辺を1~2cmカットすれば、普通に食べられるやわらかさになりました。

それを1cm幅くらいにカットして、お好みでめんつゆやポン酢でいただきます。コリコリとシャキシャキの中間くらいの歯ごたえで、特に苦味などはなく、ほんのりかすかにぬめりを感じるような、「ツルムラサキ」を一瞬思わせるような、南国風な味わいでした。

天ぷらは下ゆでなしで(こちらも底辺を少しカットして)揚げてみました。食べてみるとサクッとした食感で、普通においしい天ぷらです。お浸しよりも天ぷらのほうが気に入りました。

過去のブログを見る