さといも 開成弥一芋(かいせいやいちいも)

登録日:2024年12月3日

開成弥一芋(かいせいやいちいも)

開成弥一芋(かいせいやいちいも)

これは神奈川県で栽培されている「開成弥一芋」という里芋です。名前の由来は地名と人名で、明治時代に高井弥一郎氏が住職からもらい受けた種芋がルーツ。弥一郎氏の実家である足柄上郡開成町金井島を中心に広まったことからこの名前になったそうです。

開成弥一芋(かいせいやいちいも)

この種芋からは非常に味のよい里芋ができ、弥一郎氏の実家や近隣で育てると評判になり、神奈川の足柄地域をはじめ一時は関東でも広く栽培されたのだそう。しかし時代の流れとともに栽培する人が激減し、次第に出回らなくなっていったとのことです。

開成弥一芋(かいせいやいちいも)

そんな中、この里芋を絶やさないためにと2011年(平成23年)に研究会が作られ、さらにはの販売促進などを行うブランド化推進協議会も発足。開成弥一芋という名前を商標登録し、ブランド力を高めたことで、流通量が年々増加してきたそうです。

開成弥一芋(かいせいやいちいも)

外観は楕円形で果肉が白く、粘り気のあるしっとりとした口当たり。また、まろやかな甘さがあり、子芋が大きいことが特徴となっています。煮物はもちろん、ふかして塩やしょうゆで食べたり、コロッケやカレー、豚汁などさまざまな使い方ができます。

開成弥一芋(かいせいやいちいも)

この開成弥一芋は80g前後と大きく、ふっくらとした楕円形。果肉は緻密で白く、包丁を入れると粘質感を感じます。煮っころがしにしてみたら、本当にねっとりしていて、それでいてしっとりとした口当たりで、さらに甘味もあってとても美味です。食べ終わるのが惜しいほどのおいしさで、ひと口ごとにしみじみと味わいました。

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