きゅうり 増富きゅうり
登録日:2025年9月28日
増富きゅうり
これは少し前に食べた山梨県の在来種「増冨(ますとみ)きゅうり」です。瓜のようにずんぐりとした形で果皮が黄色く、ぱっと見ただけだときゅうりには見えません。北杜市の増富地区で100年ほど前から作られている古い品種になります。
収穫時期は8月から9月頃で、熟すにつれて明るい黄色になり、皮は厚めで果肉はほんのり甘味があってジューシー。似たような太いきゅうりとして有名なものに石川県の「加賀太きゅうり」がありますが、加賀太は基本的に濃い緑色なので見た目はずいぶんと異なります。
ただ食べ方は加賀太きゅうりと同じで、皮をむいて中の種を取り除いてから調理します。薄くスライスして塩もみしてポン酢で食べたり、漬け物や和え物、また煮物や炒め物にも使えます。
この増富きゅうりは濃黄色の果皮に黄緑色がうっすらと残っていて、長さは22cmと一般的なきゅうりと同じくらい。でも直径は8.5cmもあり、重さは830gとスーパーでよく見るきゅうりの7本分くらいありました。
まずは皮をむいてスプーンで種をこそぎ、2mm幅にスライス。これを塩もみしてポン酢とかつお節で食べてみると、食感はカリッとしていてさっぱりとした味でおいしいです。また1mmスライスの甘酢漬けや浅漬けもやわらかいのにシャキッとした歯ごたえがあって美味。そして冬瓜のように3mmカットで豚肉と甘辛炒め煮にしてみたら、これはちゃんとご飯に合うおかずになりました。