恋むらさき

アスパラガスはグリーンのほかにホワイト、パープルがありますが、今回食べたのは「恋むらさき」という紫アスパラガスです。サカタのタネから出ている品種で、紫色が濃いのが特徴。なるほど「濃い」と「恋」をかけたネーミングというわけですね。

茎の色を過去に食べた紫アスパラ「バーガンディ」と見比べてみたところ、圧倒的にこの恋むらさきのほうが濃い色合いです。また同社には「パープルウェルカム」という紫アスパラもありますが、それと比較しても恋むらさきのほうが断然色が濃く出ています。

恋むらさきは見た目だけでなく、収量性がよく太さがそろいやすいという特性も持ちます。そして生産者にとっては「全オス系品種」で栽培しやすいのもポイント。受粉しないので樹勢が衰えにくく、実生苗を除草する手間が省けるのだそう。

さて、この恋むらさきは特徴通り、全体が黒みがかった紫色で穂先もしっかりと色がついています。そして太さもなかなかのもので、直径が細いもので1.8cm、太いものだと2.5cmありました。

今回はバターソテーにしたところ、ほどよくやわらかくて甘味があり風味も良好。紫アスパラガスは加熱すると色が落ちてしまうのですが、この恋むらさきも例にもれず、紫色が消えて緑色に変身しました。ただ普通のグリーンアスパラガスよりも色が濃くて存在感が強かったです。

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