ししとう 三宝甘長とうがらし
登録日:2024年10月21日
三宝甘長とうがらし
全国には在来種のとうがらしがいろいろありますが、今回購入したのは鳥取県で作られている「三宝甘長とうがらし」です。因幡地方で昭和初期から栽培されている固定種で、辛みがなく丸ごと食べることができます。
長さは15~20cmくらいと大型で、「万願寺とうがらし」のような細長い形。果皮はツヤのある緑色をしていて、果肉が肉厚で風味がよく、ピーマンのような苦みもありません。詳しい来歴はよくわかりませんが東南アジアから持ち帰ったものを選抜育成したのだそうです。
今回購入したものは、長さが12~15cmほどで、重さは17g前後でした。ただ、大きなものは35gほどになるそうなので、少し小ぶりだったのかもしれません。形はスラリとまっすぐなものと、先っぽがぴょんと曲がったものが半々です。
食べ方は、ほかの甘長とうがらしと同じく、焼き物や煮物、天ぷら、炒め物など幅広く利用できます。まずはフォークで穴を数か所あけて丸ごと天ぷらに(1本だけ半切り種ぬき)。食べてみるとサクサクと軽快な歯ごたえがあり、辛みはまったくなく、さわやかな香りがふんわりと広がっておいしいです。
そして、これまた丸ごと(穴あけ)を焼き目をつけてから煮浸しにしてみたら、こちらはクタっと種までやわらかくて口当たりがよくなりました。煮汁もしっかりなじんで深みのある味になりこちらもおいしかったです。