やまのいも やまじ丸(やまじ王)

登録日:2021年3月14日

やまじ丸(やまじ王)

やまじ丸(やまじ王)

先日「加賀丸いも」というツクネイモを食べたのですが、今回は同じ仲間の「やまじ丸」です。愛媛県で育成された比較的新しい品種で、皮が黒くて丸い形をしているのが特徴。いわゆる「ヤマノイモ」の一種で、すりおろしてとろろにしたり、さまざまな料理に使われるほか、加工用として和菓子の材料にも利用されています。

やまじ丸(やまじ王)

やまじ丸という名前はJAうまの登録商標で、正式な品種名は「やまじ王」といいます。2009年に愛媛県によって品種登録され、外観は球形で果皮は黒褐色。白い果肉は粘度がやや強く、貯蔵性に優れるとのこと。愛媛県内の在来種をもとに、収量が多くて加工しやすい形のツクネイモを目指して育成されたそうです。

やまじ丸(やまじ王)

このやまじ丸は、重さが約470gありました。だいたい490gほどの大きさになるようなので、平均的なサイズですね。凹凸の少ない球形で、表面はザラザラとしていますが、皮はピーラーでむけるため、それほど手間に感じません。

やまじ丸(やまじ王)

さっそくすりおろしてみると、粘り度合いは特徴通りやや強め。前回の加賀丸いもは粘度がかなり高く、とろろにすると弾力がありもったりとしていましたが、やまじ丸はぽってりといった感じです。もちろん長芋に比べると水分は少なく、お箸ですくうと少しずつ伸びていきます。これをとろろそばにしてみたところ、ふわふわとしたもっちり感で口当たりがよく、とろろの風味もよくてとてもおいしかったです。

やまじ丸(やまじ王)

また、前回と同様にふわふわ揚げも作ってみることに。加賀丸いものふんわり揚げに比べると少しやわらかさがあり、ほどよくモチモチとしてくせになりそうな食感でした。扱いやすくて食味もよいので、また機会があれば次はかるかんなどお菓子作りにも挑戦してみたいです。

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