ピーマン ピートン

登録日:2021年9月5日

ピートン

ピートン

「ピートン」という野菜が売られていたので購入してみました。見た目は「赤ピーマン」や「パプリカ」のようですが、それらとはちょっと違うらしいです。パッケージには東京都小平市で生まれた新品種で、パプリカのように甘いと書かれていますが……。

ピートン

調べてみると、「カリフォルニアワンダー」というピーマンの台木に、唐辛子の「八つ房」を接ぎ木して育成したものが「ピートン1世」。しかしこれは辛味が出ることがあったので、さらに改良して「ピートン2世」を開発。これは甘味があって食味がよかったことから、現在はこの2世を栽培しているのだそうです。

ピートン

ピートンを育成したのは東京農工大学名誉教授の柳下登氏で、50年以上前から研究をしていたとのこと。接ぎ木による品種改良に成功したということで、2006年(平成18年)にピートン1世を「柳下1号」という名前で品種登録。翌年2007年(平成19年)にはピートン2世を「柳下2号」として品種登録しています。

ピートン

つまり、ピートンはピーマンの一種でありながら、普通の品種改良法とは異なる方法で誕生したユニークな品種というわけです。ちなみにピートンのピーはピーマンの「ピー」、トンは唐辛子の「トン」から名付けられています。

ピートン

ピートンは果肉が肉厚で、見た目はやや細めのピーマンといった感じ。完熟した状態で収穫されるので店頭では真っ赤な色で並びます。糖度は7~9度になるそうで、甘味が強くて苦味やクセがなく、食べやすいということが大きなポイントです。

食べ方は一般的なパプリカと同じようなので、マリネと天ぷら、炒め物にしてみました。マリネは細切りにして電子レンジで加熱し、甘酢液に漬けるだけ。適度にソフトで食感がよく、ジューシーさもあってとてもおいしいです。また天ぷらも甘味が強く、果肉の歯ごたえも良好でかなり美味。そしてなすや鶏肉と一緒に炒めたものは、味はもちろん彩りもきれいでこちらも満足できました。

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