しょうが 土佐一号
登録日:2020年8月30日
土佐一号
高知県はしょうがの主産地で、国内の4割以上を占めるほどの生産量があります。その理由は、高知県にはしょうが栽培に適した肥沃な土や濃霧、雨量などの条件がそろっているからなんだとか。そのため、質のよいしょうがが育つそうです。
これは高知県産の「土佐一号」という品種。しょうがは状態によって「新しょうが」や「葉しょうが」「根しょうが(大しょうが)」に分けられますが、これは根しょうがに分類されます。根しょうがにはほかにも「長崎一号」や「八郎生姜」などいくつかの品種がありますが、店頭で明記されていることはほぼありません。今回たまたま品種名が明記されていたので購入してみました。
土佐一号は現在国内で作られているしょうがの主要品種の1つで、「土佐一」と短く表記されることもあります。塊茎が大きく育ち、分茎力に優れるため育てやすいのが特徴だそう。ちなみに根しょうが(ひねしょうが)は収穫後しばらく貯蔵してから出荷するしょうがのことで、高知県ではこれを「囲いしょうが」と呼んでいます。
この土佐一号はふっくらとしていて、そこそこ重量感もありしょうがらしいよい形。小さな塊をぽきっと割ると、断面からとてもよい香りが漂ってきます。チューブのしょうがも使用しますが、やはりおろしたてのしょうがは香りがよいですね。
今回はしょうが焼きと冷奴の薬味、揚げ物の下味などに使用しました。さわやかな香りと心地よい辛さは料理の味をより一層引き立ててくれて、しょうがの存在感をしっかりと感じさせてくれます。主流品種なのでいってみれば普通のしょうがなのですが、土佐一号という名前がわかると、「これが土佐一号の香りか~」と思いながら味わうことができました。
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