ほうれん草 菠薐草 Spinach
基礎データ DATA
分類:ヒユ科ホウレンソウ属
原産地:西南アジア地域
シーズン:11月~2月頃
国内の栽培面積:約2万2,100ヘクタール(2010年)
国内の年間出荷量:約22万700トン(2010年)
おもな産地:、千葉県(約16%)、埼玉県(約12%)、群馬県(約8%)
目次 INDEX
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ホウレンソウの概要
ほうれん草には「東洋種」と「西洋種」があります。東洋種は、葉の切れ込みが深くやわらかくて甘味があるのが特徴で、西洋種は、葉が丸くて厚みがあり病害虫に強いのが特徴です。現在一般的に出回っているのは、この2つを掛け合わせた「交配種」というもの。それぞれの長所を合わせ持った品種です。
ほうれん草の本来の旬は11月~3月頃の寒い時期で、この時期に収穫されたものは糖度や栄養価が高くなります。とはいえ周年出回っているので、食べたいときにおいしく食べましょう。
ホウレンソウの歴史
ほうれん草の起源はアフガニスタンやトルコ、イランなどの西アジア地域といわれ、そこから東西に分かれて広まりました。中国方面に伝わったものは「東洋種」で、ヨーロッパへ渡ったものは「西洋種」となり、それぞれ環境の違いにより形や風味が少しずつ変化していきました。
西洋種は11世紀頃にスペインで栽培が行われていたといわれ、16世紀にはヨーロッパ中に広まったと考えられています。東洋種は7世紀頃に中国へ伝わり、日本へは16世紀頃に中国から伝来。林羅山の「多識編」(1631年)には「菠薐」「菠菜」「赤根菜」とほうれん草のことが記されています。
明治時代には欧米から西洋種も導入されましたが、西洋種はアクが強く土臭いことからあまり好まれませんでした。ほうれん草が現在のように注目されるようになったのは昭和になってからのこと。第二次世界大戦後にはアニメ「ポパイ」の影響もあり、品種改良も進んだことで栄養価の高い野菜として消費が急増しました。
ホウレンソウの見分け方
葉先までピンと張りがあり、厚みがあって濃い緑色のもの。また根元が赤くてふっくらとしていて、茎(葉柄)が細すぎないものを選びましょう。葉色が濃いものほど栄養価が高いといわれています。当たり前ですが、しおれているものは鮮度や保存状態がよくないので避けましょう。
ホウレンソウの保存方法
乾燥防止のため新聞紙やペーパータオルなどで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。2~3日を目安に使い切りましょう。ぬれたキッチンペーパーを根元に巻いておくと少し持ちがよくなります。
食べきれないときは、軽くゆでてから冷凍保存しておくと便利です。冷凍する場合は、ゆでた後に水気をよく切り、小分けしてラップに包んで冷凍庫へ。
ホウレンソウの食べ方
炒め物、和え物、お浸し、オーブン料理など
ほうれん草のアクは、たっぷりの熱湯で短時間ゆでて、水につけて一気に冷やすと減少します。炒めるときも、あらかじめサッと下ゆでしておくとまろやかな風味になります。ただしゆですぎたり、水にさらしすぎると栄養が流れ出てしまうので注意。
ホウレンソウの栄養と効能
おもな栄養成分(可食部100g中)
ゆで:βカロテン当量(5400mcg)、カリウム(490mg)、ビタミンC(19mg)、鉄(0.9 mg)、カルシウム(69mg)、葉酸(110mcg)、ビタミンK(320mcg)、マグネシウム(40mg)
おもな効能
風邪予防、貧血予防、がん予防、高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防、老化予防
貧血予防に効果のある鉄や、造血作用のある葉酸を多く含んでいます。また風邪予防によいとされるビタミンC、骨の形成に有効なカルシウム、高血圧予防に作用するカリウムなどもバランスよく含みます。
抗酸化作用のあるβカロテンも豊富で免疫力アップや眼精疲労、がん予防、老化予防などにも効果が期待できます。
骨にカルシウムを沈着させる働きがあるビタミンKやマグネシウムも比較的多く含むので、骨や歯の形成に効果があるといわれています。
より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表))」に掲載しています。
ホウレンソウの種類
交配種

現在、市場に出回っているのはほとんどがこのタイプです。「東洋種」と「西洋種」を掛け合わせた「一代雑種」で栽培しやすく、えぐみも少なくて食べやすいのが特徴。おひたしや炒め物、シチューやグラタンなどさまざまな料理に幅広く使えます。品種によって葉に丸み具合や切れ込みの度合いは異なります。
東洋種

アジア地域に根付いたもので、一般的に葉の切れ込みが深くて葉肉が薄く、根元が赤くなるのが特徴。日本在来種としては「禹城(うじょう・中国名:東湖)」が有名です。なお在来種と西洋種から誕生した固定種のことを「日本種ほうれん草」と呼ぶこともあり、これらには「次郎丸」や「豊葉(ほうよう)」などがあります。
西洋種

欧米で普及し改良された品種で、葉の切れ込みが浅めであまりギザギザしておらず、丸みのある形をしています(品種によってはギザギザしているものもあります)。葉肉は厚めで根元の赤色は薄めですが、アクが強くやや土臭いという特性があります。バター炒めなどソテーやオーブン料理におすすめです。品種には「ミンスターランド」や「ノーベル」などがあります。
サラダほうれん草

甘味が強く生で食べられるように改良されたやわらかい食感のほうれん草。多くは水耕栽培で作られていて、茎が細く葉の色は薄めです。アクが少ないので水洗いしただけで食べられます。もちろん生だけでなくおひたしや炒め物にしてもおいしく食べられます。
ちぢみほうれん草

冬に栽培されたほうれん草で、表面に縮れたようなシワが入っています。寒気にあてて生育させる「寒じめ」という栽培法を行うことで、葉が厚くなり縮まって甘味が強くなります。品種には「朝霧」や「雪美菜」などがあり、出回るのは冬の12月~2月頃です。
各地の年間出荷量
出典:農林水産省統計データ(2010年)
※値が「0」の都道府県は統計値が公表されていません
栽培面積・収穫高の推移
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出典:農林水産省統計データ(1973~2010年)




















