かぶ 木引かぶ(こひきかぶ)

登録日:2023年12月31日

木引かぶ(こひきかぶ)

木引かぶ(こひきかぶ)

これは長崎県の伝統野菜「木引かぶ(こひきかぶ)」です。長崎県平戸市周辺で古くから栽培されていたかぶで、果皮が牛の角のように曲がっているのが特徴。果皮は上部が紫色で、下部が白色のグラデーションになっています。

木引かぶ(こひきかぶ)

詳しい来歴はよくわかりませんが、平戸のお殿様が旅先から持ち帰ったという話や、オランダ商館で栽培されていたという話など諸説あるようです。くせがなくて食べやすく、浅漬けや甘酢漬け、煮物などに向くとのこと。

木引かぶ(こひきかぶ)

今回初めて入手したのですが、外観は島根県の「津田かぶ」を少し細くしたような感じで、色合いは山形県の「藤沢かぶ」や滋賀県の「日野菜」を彷彿とさせます。ちなみに木引かぶの「木引」は、平戸市の木引町(こひきちょう)の地名が由来のようです。

木引かぶ(こひきかぶ)

購入したものは特徴通りにカーブのかかった形で、果皮は鮮やかな紫色。長さは18~20cm、直径は4.5~5㎝くらいでした。表面にはひげが多めで、カットすると果肉はきれいな白色です。

木引かぶ(こひきかぶ)

まずは1本を甘酢漬けにしてみると、全体がピンク色に仕上がり、パリッとした食感でなかなか美味。ただ、下処理の塩漬けをささっと済ませてしまったことが原因なのか、少し辛みが感じられました。もう1本はバターソテーにしたところ、こちらはうまみの中にほんのりとほろ苦さのある味わいに。そして葉は刻んで炒めて炒飯に使い、いろいろな味を楽しむことができました。

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