かぶ みやま小かぶ
登録日:2023年12月25日
みやま小かぶ
漬け物や煮物にするとおいしい小かぶは、青果店でもよく見かける野菜の1つです。しかし小かぶといっても栽培しやすいF1(一代交配)から、地域ごとに根付く昔ながらの固定種まで品種はさまざま。そんな数ある小かぶの中から今回は伝統野菜の「みやま小かぶ」を購入してみました。
みやま小かぶは「金町かぶ」と「樋の口小かぶ」を交配させた固定種で、金町系小かぶの中でも特に高品質のかぶとされます。タネは以前奥武蔵の飯能、川越、所沢において育成採種されていましたが、廃業などにより現在では飯能の野口種苗だけになってしまったそうです。
特徴としては肉質が緻密で甘味が多く、中かぶまで大きく育てても玉割れが少ないということ。煮物やみそ汁はもちろん、生のままでもやわらかく、サラダや浅漬、和え物にも適します。また気温が低くなるにつれて甘味が増し、11月から12月頃のものは特に味がよいとされます。
このみやま小かぶは葉付きで売られていて、根は直径約7cmのものと、約4.5cmの小ぶりなものの2個入りでした。果皮は土で少し汚れた部分があるもののすべすべとしていて、ふっくらと丸くて重量感もあります。
まずは浅漬けにしてみたところ、歯ごたえがやわらかく、まろやかな甘味があってじつにおいしいです。そして生のままカットしてゆでた葉と一緒にまぜてサラダにしてみたら、こちらもまた美味。舌触りがなめらかで何もつけなくても甘さを感じ、ドレッシングにもよく合います。価格は一般的な小かぶに比べて高価でしたが、この質の高さなら納得です。
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