かぶ 品川かぶ
登録日:2023年12月18日
品川かぶ
初めて目にする「品川かぶ」を店頭で見つけたので購入してみました。名前の通り、東京の品川地区で栽培されていた在来種のかぶで、ミニ大根のような細長い形をしているのが特徴。江戸時代から食べられていて、おもに漬物に使用されていたそうです。
しかし品川かぶは明治時代以降に姿を消してしまい、忘れ去られた存在となっていました。ところが、平成の時代になって品川区で青果店を営む方が、小平市で作られている「東京大長かぶ」と品川かぶが似ていることを発見。その後の尽力によって、これが江戸東京野菜として認められ、品川かぶとして復活したとのことです。
ちなみに東京都北区の滝野川地区で栽培されていた「滝野川かぶ」も同種のかぶといわれています。つまり、品川かぶ、滝野川かぶ、東京長かぶは基本的に同じで、3つの呼び名があるいうわけですね。
品川かぶの特徴は根が20cm前後で、太さは4~5cm程度。一般的なかぶにくらべて果肉がしっかりしていて、青首大根のように葉の付け根部分が緑色になることもあります。食べ方としては葉も根も漬け物として利用できるほか、炒め煮やみそ汁、スープなどにも活用できるとのこと。
今回入手した品川かぶは、長さが16~18cmほどで、直径は2~3cmくらい。葉が青々としていて本当にミニ大根のようです。これを浅漬けやスープなどにして食べてみました。浅漬けはパリッとした歯ごたえでかぶのうまみと風味を感じます。またスープは肉質が締まっていて煮崩れせず、それでいてホクっとした食感で葉もやわらか。スープは皮をむいたほうが舌触りがよかったですが、漬け物は皮ごとで美味でした。
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